エースキラー熊谷、スウェーデンＦＷも任せろ

練習で軽快な動きを見せる熊谷

ロンドン五輪女子１次リーグＦ組 日本―スウェーデン

（7月28日 コンベトリー）
　パワーアップしたなでしこジャパンのＤＦ熊谷がエースを止める。スウェーデンのＦＷシェリンは南アフリカ戦でも２ゴールを決めるなど絶好調だが、熊谷は女子欧州チャンピオンズリーグ決勝でシェリンの所属するリヨンと対戦しており実力は熟知している。米国のワンバックと対じした時と同様に、大型センターバックは激しい当たりで攻める。

　昨年のＷ杯後、ドイツのフランクフルトに移籍し手に入れた当たり負けしない体。体脂肪率は変わらずに体重は２キロアップしたという。６月の米国戦でチームは完敗したものの「ワンバックと当たった時も意外といけるじゃんと言うのがあった。今回もそこを生かしたい」と言い切った。１メートル７９の美女ストライカーの武器であるスピードに乗らせる前に、当たりでワンテンポでも遅らせれば勝負ありと考えている。

　スウェーデンには０４年以降５戦負けなしと苦手意識もない。「カナダもスウェーデンも欧米のチームだから特に変える必要はない」。カナダ戦では前半を無失点で切り抜けるというＤＦ陣の狙い通りの展開になった。２戦目はもちろん完封が目標。伸び盛りの２１歳が連勝を狙うスウェーデンの前に立ちはだかる。