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柏、工藤“不敗弾”で逆転!初制覇へ王手!!

[ 2011年11月21日 06:00 ]

<清水・柏>後半17分、工藤はヘディングでゴールを決める

J1第32節 柏2―1清水

(11月20日 アウスタ)
 首位の柏はアウェーで清水に2―1で逆転勝ちし、J1初制覇に王手をかけた。0―1の後半17分、FW工藤壮人(21)が今季7得点目となる同点弾を決めてチームに勢いをもたらした。工藤は得点を決めた試合は負けなしの“不敗神話”を継続。チームはリーグ戦5連勝で首位をキープ。次戦26日のC大阪戦に勝つか引き分ければ、他チームの結果次第で優勝が決まる可能性がある。

 敵地で苦境に陥った柏を“持ってる男”工藤が救った。1点を追う後半17分、MFジョルジ・ワグネルの左CKをMFレアンドロ・ドミンゲスが倒れながら右足でつなぐと、ダイビングヘッドでゴール右隅に叩き込んだ。これがレアンドロ・ドミンゲスの決勝点の呼び水になり、今季7度目の逆転勝利の発火点となった。

 「本当に負ける気がしない」。工藤が今季得点した7試合は全勝。10ゴールを奪った昨年(J2)も得点した8試合で7勝1分け。09年のデビュー後は得点した試合は14勝1分けと無敗記録を継続中。「FWが得点すれば(チームの)結果がついてくるというのが証明できている」

 立ち上がり清水に主導権を握られかけた。前半13分、ネルシーニョ監督は「相手の守備的MFをフリーにしすぎていた」と4―4―2から4―2―3―1に布陣を変更。北嶋と2トップを形成していた工藤は2列目のトップ下や右サイドに下がり、時折1トップへとポジションを変えながら、ゴールで勝利をもたらすという役割を全うした。

 試合後、U―22日本代表の遠征に参加しているDF酒井からメールが届いた。「ナイスゴール」。同い年で柏U―18時代から競い合う仲間の祝福に喜びは倍増した。

 26日のホームC大阪戦で初Vが決まる可能性がある。J2優勝の翌年のJ1制覇も昇格1年目の戴冠も史上初。昨年11月にJ1昇格を決めた時、工藤はU―22日本代表として広州アジア大会に出場していたため中国で吉報を受けた。「1年前は昇格をインターネットで知った。1日遅れでみんなから連絡があって寂しかった。できればホームで決めたい。チャンスはある」。黄色に染まった本拠地で歓喜に酔いしれる自らの姿だけをイメージしている。 

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2011年11月21日のニュース