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岡崎“魂のダイブ弾”!ザックジャパン執念のドロー

[ 2011年9月7日 06:00 ]

<ウズベキスタン・日本>後半20分、同点ゴールを決めた岡崎(左から2番目)

W杯アジア3次予選C組 日本1―1ウズベキスタン

(9月6日 タシケント)
 日本代表は6日、アウェーでウズベキスタンと対戦し1―1で引き分けた。前半8分に先制を許したが、後半20分に岡崎慎司(25=シュツットガルト)が同点弾。アルベルト・ザッケローニ監督(58)はアウェーで貴重な勝ち点1を獲得し、就任からの不敗記録も13に伸びた。第3戦は10月11日、ホームでタジキスタンと対戦する。
【試合結果 W杯アジア3次予選C組】

 頭から突っ込んだ。岡崎が泥くさく決めた。1点リードを許した後半20分、右サイドを突破した内田の右クロスに反応。ファーサイドに走り込み、地面に体をこすりながらの低空ヘッドでネットを揺らした。

 09年6月6日のW杯南アフリカ大会アジア最終予選ウズベキスタン戦でW杯行きを決めるゴールを記録。当時も同じパフタコール・スタジアムで、同じダイビングヘッドだった。国際Aマッチでの得点はハットトリックを達成した1月17日のアジア杯1次リーグ・サウジアラビア戦以来8戦ぶり。「ギリギリだったけど、入って良かった。1点追っていたので少しホッとしたけど、あそこから逆転しようと思っていたので」と満足はしていないが、チームの窮地を救う値千金の一撃だった。

 ネットが揺れた瞬間、ザッケローニ監督はガッツポーズを繰り返していた。前半8分に右サイドからクロスを許して、こぼれ球をジェパロフに決められて失点。連続無失点記録が歴代2位タイの5で止まると、ウズベキスタンの勢いに押された。指揮官は本来はボランチの長谷部をトップ下、ボランチに阿部を配置する新布陣をぶっつけ本番で採用。「チームには2つ、3つのオプションがある。相手のメンバーや戦い方をもとに、調子の良い選手に最も合うシステムを採用する」と自信を見せていたが、思い切った采配が裏目に出た。

 厳しい状況を打破するため、ザッケローニ監督は必死に動いた。前半28分に阿部をアンカーに配置する4―3―3システムに変更。後半開始からは阿部をベンチに下げ、2試合連続アシスト中の清武を投入して再び4―2―3―1に戻した。試合の中で立て直しを図り、前半45分には李の左足シュートが右ポストに直撃。後半13分には香川がゴール前でフリーでシュートを放つなど徐々にリズムを取り戻し、岡崎の同点弾につなげた。

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