×

川澄弾でノった!なでしこ3発完封で首位発進

[ 2011年9月2日 06:00 ]

<日本・タイ>後半、ゴールを決め笑顔を見せる川澄(右)(左は上尾野辺)

ロンドン五輪アジア最終予選 日本3―0タイ

(9月1日 中国・済南)
 FW川澄奈穂美(25)の開幕弾で、なでしこジャパンが白星発進した。なでしこジャパンは1日、初戦・タイ戦に臨み、3―0で勝利した。
【試合結果 ロンドン五輪アジア予選】

 優勝したW杯から中盤の4人全員を入れ替えて臨んだ前半はチームが機能しなかったが、後半16分に川澄が先制ゴールを決めると流れが変わり、その後も得点を重ねて快勝した。首位に立ったなでしこジャパンは3日に韓国と対戦する。

 キュートなストライカーがチームを救った。0―0で迎えた後半16分、上尾野辺のラストパスから最終ラインの裏に抜け出した川澄が右足で先制ゴールを決めた。格下のタイ相手になかなか得点が奪えず、嫌なムードが漂っていただけに貴重な一発となった。

 「みんなが寄ってきたときにホッとした顔をしていた。どこかで(ゴールが)決まるだろうというのはあったけど、入るまではというのもあった。あの1点で落ち着きました」

 慣れ親しんだコンビネーションだった。上尾野辺とは同学年で、小学校4年生から中学校までは林間レモンズ、高校時代は大和シルフィードで一緒にプレーしていた。当時は川澄が中盤で上尾野辺がFWだったため、川澄は「パスを出す方だった」と振り返る。今でも「付き合いが長い。姉妹みたいな感じ。いい意味でベタベタしない」という2人だっただけに「(パスが)あそこに出ているのは分かっていた」と川澄は最高の笑顔を見せた。

 ◆川澄 奈穂美(かわすみ・なほみ)1985年(昭60)9月23日、神奈川県大和市生まれの25歳。姉の影響でサッカーを始め、小中高時代は地元の女子クラブチーム・大和シルフィードに所属。日体大在学中の05年にユニバーシアード・イズミル大会で銅メダル獲得。08年にINAC入り。同年5月の女子アジア杯台湾戦で代表デビュー。1メートル57、50キロ。血液型A。

続きを表示

この記事のフォト

2011年9月2日のニュース