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テレビ出演断り続けた田中明日菜 ようやく“主役”に

[ 2011年9月2日 07:52 ]

<日本・タイ>後半、沢の代わりに先発した田中は華麗な動きを見せる

ロンドン五輪アジア最終予選 日本3―0タイ

(9月1日 中国・済南)
 初戦のタイ戦でターンオーバー制を導入したなでしこジャパンにあって、若手DF田中明日菜(23=INAC)が輝きを放った。
【試合結果 ロンドン五輪アジア予選】

 やっと巡ってきた先発の座だった。今年3月4日のフィンランド戦で代表デビュー。だが、出場4試合は全て途中からで、5月の米国遠征ではメンバーから外れINACの星川監督の前で思わず涙を流すこともあったという。

 悔しさを胸に、その後はより一層練習に励んだが、代表復帰を果たした7月のW杯では初戦のニュージーランド戦で後半ロスタイムから1分間出場しただけで大会を終えていた。だからこそ帰国後はテレビ出演も断り、一日も休まずINACの練習に参加。08年に所属していたTASAKIの休部という経験もした苦労人がようやくつかんだ“主役”だった。

 ◆田中 明日菜(たなか・あすな)1988年(昭63)4月23日、大阪府堺市生まれの23歳。男友達の影響でサッカーを始める。強豪の常磐木学園高(宮城)を卒業後、TASAKIペルーレ入り。同チームの廃部に伴い、09年にINACに移籍。U―20の女子W杯に出場し、なでしこデビューは3月のアルガルベ杯フィンランド戦。1メートル64、52キロ。血液型A。
 

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2011年9月2日のニュース