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川崎F首位戦線残った!首位・柏討ち3位浮上

[ 2011年7月17日 06:00 ]

<川崎F・柏>後半、PKを決め喜ぶ川崎F・ジュニーニョ(左は山瀬)

J1第5節第1日 川崎F3-2柏

(7月16日 等々力)
 悲願の初優勝を目指す川崎Fが首位・柏を3―2で破って暫定3位に浮上。首位戦線に踏みとどまった。前半5分、FW矢島卓郎(27)のゴールで先制し、その矢島の負傷交代で途中出場した“スーパーサブの星”FW小林悠(23)の今季8得点目で2点をリード。いったんは追いつかれたが、後半39分、FWジュニーニョ(33)の決勝PKで首位チームを突き放した。
【試合結果】

 大事な一戦を拾った喜びがロッカールームから全員の雄叫びとなって響き渡った。2点リードを追いつかれ首位の底力を見せつけられたが、最後は突き放しての大きな1勝。「試合に勝つのが一番大事。特に相手が首位だからね」と決勝PKを決めたFWジュニーニョの顔がほころんだ。

 試合は強烈な逆風の中で始まり、そして進んだ。大黒柱のMF中村が39度の高熱による体調不良、MF稲本が右膝痛で欠場。前半5分に先制弾を決めたFW矢島は左太腿裏の違和感を訴えて30分に交代し、日本代表MF柴崎も左内転筋の違和感により前半で交代を余儀なくされた。

 ところが、矢島と交代で入ったFW小林がすぐに答えを出す。出場1分で貴重な2点目。今季ゴールを決めた試合はこれで5勝3分けと無敗で、しかも8得点中6点が途中出場で決めたものだ。「ボールが転がって来た時にちょっと“持ってるな”と思いました。自分でも来た!と思っちゃいましたよ。不敗神話?誰も気づいてくれてないみたいなんですけどね…」。そう苦笑いで振り返った小林は今季目標だった8得点をクリア。背番号と同じ11得点に目標を上方修正し、初優勝を見据えた。

 相馬監督も「ケガ人が多いので今は次のことしか考えられないが、悪くない位置にいる」と前半戦終了時点での3位に及第点を与えた。今年こそ。今度こそ。毎年言い続けた言葉を今年は絶対達成してみせる。

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2011年7月17日のニュース