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W杯招致失敗イングランド 裏切り者探しに躍起 小倉理事にも矛先

[ 2010年12月7日 15:21 ]

 サッカーの2018年ワールドカップ(W杯)招致でイングランドは予想外に惨敗し、英メディアは国際サッカー連盟(FIFA)理事22人のうちの裏切り者探しに躍起になっている。名前が挙がった日本の小倉純二理事(日本協会会長)は「それはない。大丈夫だよ」と一笑に付した。

 FIFAが18年と22年のW杯開催地を決めた2日の理事会投票で、イングランドは1回目にわずか2票で落選した。招致委員会はイングランド出身のトンプソン理事以外に5票を見込んでいたと言い、イングランド協会(FA)会長代行が「投票の約束を守らなかった理事がいる」との声明を出した。
 英高級朝刊紙のガーディアンなどが、その一人を小倉理事とした。だが、ある関係者は「オグラさんが別の候補に入れることは本人から聞いていた」と明かす。
 22年W杯招致委の委員長も務めた小倉理事は「どこに投票したかは公表できないことになっている」と規定を前置きした上で、投票しない意向をFAに伝えたことを認めた。「互いに、こうしましょうという話をして(不支持は)分かってもらえている」と冷静だ。
 FAは裏切った理事を既に特定し、その出身国との親善試合や協力活動の中止を検討しているという。小倉理事は「心配することは何もない。いつも通り仲がいいから」と話した。(共同)

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2010年12月7日のニュース