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ヨボヨボシュートじゃない!奮闘おばあちゃんサッカー

[ 2010年3月3日 18:02 ]

 6月にサッカーW杯が開幕する南アフリカに、高齢者のサッカーチームがある。おばあさんらがボールを追う姿は地元で大人気。「W杯の前座で試合がしたい」と夢が膨らむ。

 山深い北部リンポポ州のツィフィフィ村。草むらに村民約20人が集まった。ほとんどが60歳以上の女性。2チームに分かれ、練習試合が始まる。フェイントをかけたり敵の選手に体当たりしたりと真剣そのものだ。
 「高血圧や糖尿病に苦しむ高齢者の健康のため2003年に導入した」。村の診療所の女性看護師、マシュドゥ・シメリさん(52)が説明する。今では州各地に同様のチームが40以上あり、「友好試合」も行われている。シメリさんは「患者が激減した」と喜ぶ。
 「サッカーを始めて足が治った」。村民女性のムカチェルワ・ベベダさん(60)が言う。以前はつえをついて歩いていたが「今ではこの調子よ」と、ぴょんぴょん跳びはねて見せた。
 選手らの目下の関心はもちろんW杯だ。チーム最高齢の女性、サラ・ヌカネゼニさん(87)は「W杯の『前座』としてヨハネスブルクの競技場で試合ができたらうれしい」と笑った。(共同)

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2010年3月3日のニュース