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W杯に不安?南アで高速バスが銃撃

[ 2009年9月3日 06:00 ]

 2010年W杯が行われる南アフリカで1日、W杯開催に向けて一部運行が始まった高速バスが銃撃され、警官ら2人が負傷する事件があった。事件が起こったのは同国の最大都市ヨハネスブルク郊外の旧黒人居住区ソウェトで、乗り合いタクシーから何者かがバスを銃撃。警官と乗客が負傷した。捜査関係者によれば、負傷者2人はいずれも足を撃たれたが、生命には別条ないという。

 公共交通機関の整備が遅れている南アでW杯を機に導入された高速バスに対しては、タクシー乗務員評議会が乗客を奪われるとして反対。政府との話し合いで回避されたが、一時はストライキを検討していた。犯行はタクシー関係者の犯行とみられている。警備のため警官が同乗する中、運行開始から2日目に起こった事件に対し、ヌデベレ運輸相は「最も強い言葉で非難する」と強く非難。警察に一層の警備強化を促した。高速バスはW杯期間中に観客らの重要な移動手段となる見通し。以前から高い犯罪発生率が懸念されていた中、今回の事件はW杯に向けた治安面での大きな不安材料となりそうだ。

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2009年9月3日のニュース