×

闘莉王気合!オランダ戦に強行先発だ

[ 2009年9月3日 06:00 ]

声を張りあげで活気づける闘莉王

 腹直筋痛を抱える日本代表のDF田中マルクス闘莉王(28=浦和)が、5日のオランダ戦に強行先発することが決定的となった。オランダ合宿2日目の2日、守備陣は強豪オランダ対策の練習を行ったが、主力組のセンターバックには、過去17試合中11試合を完封している闘莉王―中沢のツインタワーコンビが入った。

 「ケガはもう少し。(オランダに)来たからには試合に出る。ボールは蹴れるからうれしいね」。闘莉王の言葉にうそはなかった。この日は宿舎から練習場まで約1キロの距離をただ1人選手バスに乗らずランニングで移動。しかも1番乗りで到着した。練習では赤と黒のコントラストが鮮やかな新スパイクを着用。「集中、集中!やる気あんのか。こらっ」。周囲を圧倒する大声でチームを鼓舞し続けた。

 守備練習はオランダ伝統の4―3―3の布陣を封じることに全力が注がれた。仮想オランダとなった控え組の両サイドが左右に張り、そこから上げたクロスをゴール前に陣取った闘莉王、中沢がはじき返した。

 また、攻撃の練習では「早めにクロスを入れさせろ」と岡田監督の指示が飛び、ゴール前の相手DFの人数が手薄なうちにクロスを入れる攻めを繰り返した。ここでも闘莉王は「出ろ!(長友)佑都えぐれっ」と怒鳴り続けた。オランダの過去のアジア勢との対戦成績は6戦全勝。“金星”に向け、闘将のエンジンは全開だった。

続きを表示

2009年9月3日のニュース