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俊輔、世界のトップレベルに「どれだけ近づけるか」

[ 2009年9月3日 16:45 ]

オランダ戦に向けた紅白戦で攻め込む中村俊(右)

 サッカーの日本代表で不動のエースとなった中村俊(エスパニョール)は、頭の中で時計の針を3年前に戻している。前回のワールドカップ(W杯)で世界のトップレベルとの差を痛感した。「どれだけ近づけるか。W杯の切符は取ったので、これからはチームづくりが変わってくる」。5日のオランダ戦は、その距離感を再確認する場となる。

 2006年ドイツ大会の1次リーグ。日本はオーストラリアとの初戦で中村俊が先制点を決めたが、終わってみれば1分け2敗。その屈辱が胸に残る31歳は、本大会進出を決めた現時点からどれだけレベルアップできるかが重要だと強調する。
 2日の練習では右サイドの“指定席”を本田(VVVフェンロ)に譲り、左でプレーした。売り出し中の若手に活躍の機会を与えようと気配りする一方で、守備面の反省点を指摘するなど、リーダーシップを発揮。「小さいところから(改善を)意識してほしい」と口元を引き締めた。
 あこがれのスペインリーグでデビューを果たしたが、開幕戦は持ち味を出し切れなかった。世界の厳しさを知る日本の大黒柱は、オランダ戦を「(W杯に向けた)課題が見えてくるように100パーセントの力でやりたい」と考えている。(共同)

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2009年9月3日のニュース