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不振脱出!ドログバ弾でチェルシー突破

[ 2008年12月11日 06:00 ]

<チェルシー・CFRクルージュ>後半、決勝ゴールを決めたドログバは、ジョー・コール(背中)と抱き合って喜ぶ

 欧州チャンピオンズリーグ1次リーグ最終節の8試合が9日に行われ、A組では昨季準優勝のチェルシーがCFRクルージュを2―1で下し、決勝トーナメントに進んだ。故障などで不振が続いたFWディディエ・ドログバ(30)が決勝点。同組のローマは2―0でボルドーに快勝し、初のグループリーグ1位突破を決めた。B組のパナシナイコスも1次リーグを突破。16強が出そろった。

 自力突破には勝利が必要な1次リーグ最終戦。1―1の後半20分から出場したドログバが試合を決めた。6分後に後方からの浮き球を右足でコントロールし、押し込んだ。

 「世界最高のストライカーの1人が戻ってきてくれたことは大きい」とフェリペ監督は息をついた。07年プレミア得点王も今季はひざの故障で出遅れるなど、ここまで公式戦1得点。離脱中にアネルカに定位置を奪われていた。引き分けに終わった11月26日のボルドー戦直前にはインテル・ミラノ幹部との密会が報じられ、チームの停滞に影を落としたが、この日は値千金の一撃。アネルカをしのぐ存在感を示した。

 PK戦で敗れたマンチェスターUとの昨季決勝戦では終盤に退場処分を受け批判を浴びた。「この6カ月はキャリアで最もつらい時期だったが、反論せずピッチに戻って自分がベストと思うことやるだけ」と誓っていた元エースが有言実行で結果を出した。

 「ドログバ復帰でオプションが増えたが、アネルカも重要」とフェリペ監督。両FWの激しい競争で攻撃力がアップすれば、チェルシーが初のCL制覇に近づくはずだ。

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2008年12月11日のニュース