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錦織、準々決勝は大逆転勝利に涙 激闘2時間53分

[ 2016年8月14日 05:30 ]

準々決勝で感極まり顔を覆う錦織圭(AP)

リオデジャネイロ五輪 テニス男子シングルス準々決勝 錦織圭2―1モンフィス

(8月12日 五輪テニスセンター)
 12日のモンフィスとの準々決勝は逆転勝ちに涙を浮かべるほどの激闘だった。錦織は12年ロンドン五輪ベスト8を超える自己最高の4強入り。2時間53分の激戦を終えると力強く右拳を握り、そして両手で顔を覆った。

 「第3セットはほぼ劣勢だった。きわどい場面がたくさんあっての逆転勝利なんでうれしい」。絶体絶命の状況から生還した。第3セットは互いに譲らずタイブレークに。ここで一気に0―4とリードを許し、3―6と3連続のマッチポイントを握られた。だが、「1ポイントずつプレーして、彼(モンフィス)のメンタル、集中力が落ちる場面があると信じていた」。崖っ縁にも動じず、ポイントを重ねて重圧をかけ、ダブルフォールトで追いついた。

 気落ちしたモンフィスの横を突くフォアで逆転すると、最後は相手のショットが大きくラインを越えた。錦織の精神面での強さが凝縮された熱戦だった。

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2016年8月14日のニュース