中村、初戦で強豪アンと対戦か　福見、穴井も厳しいゾーン

　柔道の組み合わせ抽選が２６日、試合会場のエクセルで行われ、女子５２キロ級で金メダルが期待される中村美里（三井住友海上）は初戦の２回戦で、前回の北京五輪準決勝で敗れた強敵アン・グムエ（北朝鮮）と対戦する可能性が高まった。前回銀メダルのアンは１回戦で格下の英国選手とぶつかる。

　アンは五輪出場権確定時の世界ランキングは２５位で、今回はアジア大陸枠での出場となった。

　他の女子では４８キロ級で優勝候補の福見友子（了徳寺学園職）は３年前の世界選手権決勝で下した実力者のオイアナ・ブランコ（スペイン）と１回戦で対戦。勝ち進めば準決勝で前回覇者、アリナ・ドゥミトル（ルーマニア）と顔を合わせる。７８キロ超級の杉本美香（コマツ）は２連覇を狙う？文（中国）と決勝まで当たらない組に入った。

　男子は１００キロ超級でノーシードの上川大樹（京葉ガス）は１回戦で格下のグアテマラ選手と対戦し、世界選手権４連覇のテディ・リネール（フランス）とは準決勝まで当たらないゾーン。１００キロ級の穴井隆将（天理大職）は順当なら３回戦で昨年の世界王者、タギル・ハイブラエフ（ロシア）とぶつかる厳しい組み合わせとなった。

　柔道は２８日に始まり、男子は６０キロ級、女子は４８キロ級でスタートする。（共同）