【フェブラリーS】サウンドトゥルー、定番坂路でゆったり調整

[ 2017年2月16日 05:30 ]

<フェブラリーS>坂路で追い切るサウンドトゥルー
Photo By スポニチ

 【G1ドキュメント=15日】午前7時の開門直後。小田は坂路テレビの前に陣取った。5歳暮れに本格化した後、サウンドトゥルーの最終追いは坂路が定番。1本目は4F73秒9と軽めで2本目は単走。ゆったりと力強く走り抜けた。4F54秒0〜1F12秒9。驚くような時計が出ないのがトゥルーらしい。昨年9月日本テレビ盃(3着)から6戦目。高木師は普段通り柔和な表情だった。「順調に使っているし間隔も詰まっているので確認だけ。これで十分。調教でビュ〜と行く馬ではないから」。栗毛の馬体はピカピカ。状態面に一点の曇りもない。

 昨年暮れにチャンピオンズCを制し、JRA賞最優秀ダートホースの金看板を背負って参戦。昨年は川崎記念2着後、フェブラリーSを自重したが、今年は参戦を決断。同師は「昔と比べ、馬が柔らかくなった。今ならスタート地点の芝もこなしてくれるのでは?後ろからになるけど、多少でもついて行ければ…。前走はペースも遅すぎたが、今回のメンバーなら速くなるはず。展開がはまれば」と前向きに続けた。

 唯一の想定外は主戦・大野の騎乗停止。新パートナーの決定は出馬投票の木曜にずれ込んだ。「特に癖もない馬。ジョッキーが決まれば金曜に感触を確かめてもらうかもしれない」と盤石の態勢を敷く。末脚の破壊力はメンバー屈指。スタート地点の芝で極端に置かれなければまとめて抜き去る底力は備えている。

 「JRA賞の名に恥じないレースを…。緊張はしています!!」。指揮官は眼光鋭く、結んだ。チャンピオンズCで◎を打った小田は再び大勝負するかを思案していた。

続きを表示

2017年2月16日のニュース