【宝塚記念】好時計アクシオン、強敵は身内に!?

[ 2010年6月24日 06:00 ]

ショウナンサンガ(右)と併せで追い切るアクシオン

 【G1ドキュメント・宝塚記念=23日】前日の取材で二ノ宮師は「状態が良い時は追い切りで動くからね」とヒントをくれていた。その言葉を聞いた寺下はアクシオンの登場を心待ちにしていた。

 現れたのは開門してから2時間半が経過した午前7時30分。530キロの巨漢は迫力十分。角馬場で体をほぐしてからWコースへ。残り5F地点で待機してたショウナンサンガ(4歳500万)を目標に徐々にペースアップ。直線は内に入って並びかけると僚馬と激しい追い比べを繰り広げ、半馬身遅れでゴール。直線だけ見ると、?の動きだったが長めから追ってのもの。時計は5F64秒6をはじき出した。
 騎乗した三浦助手も時計を聞いてビックリ。「66秒ぐらいだと思ったが…最近では一番動いたね。先週よりも動きは良かったし、上積みはある」と感触を口にした。その直後に二ノ宮師が会見場に現れた。
 「具合が良いときは調教でいい時計が出ている。きょうは良かったのでそれが結果に結びつけば。この中間は悪いところがなかったので仕上げる調教ができた。重賞を連勝した時と同じくらいの状態」と太鼓判を押す。
 サンデーサイレンス産駒の7歳馬。屈腱炎で2年以上の休養を余儀なくされた。師は「年齢的にもいろんなことを経験し、挫折もしてきた。そういう馬は精神的に強い」と力説。入社2年目の寺下は真剣に聞き入っていた。会見後に厩舎で、三浦助手に手応えを聞くと「メンバーは強力だが、怖いのはナカヤマフェスタだね」。ライバルは自厩舎にいる。ワンツー決着もある、寺下はそう感じた。

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2010年6月24日のニュース