【宝塚記念】レッドディザイア無念…出走回避

[ 2010年6月24日 06:00 ]

宝塚記念を回避することが決まったレッドディザイア

 衝撃のアクシデントだった。宝塚記念を目指していたレッドディザイア(牝4=松永幹)が最終追い切り後に鼻出血を発症したことが判明。出走を回避して、放牧に出る。

 雨中の水曜追いは坂路で4F52秒3~1F12秒6。異変はその後に起きた。予定されていた共同会見の場で松永幹師が説明した。「調教はいい動きだったが、追い切り後に軽度の鼻出血があった。症状自体はそれほど重いものではないが(出走を)見合わせることになった。状態が良かっただけに残念」
 ぶつけたために起こる外傷性のものではなく、突発性の肺からの内因性出血で「前走(ヴィクトリアマイル4着)後に3、4日熱発が続いていた。その影響かもしれない」と松永幹師は分析していた。もともと宝塚記念後には秋に備えて放牧に出る予定。日程を繰り上げて、近日中に北海道千歳市の社台ファームへ向かう。「じっくり立て直して、秋の競馬へ向かうことになると思います」と松永幹師。宿敵ブエナビスタと5度目の決戦を前に、無念のリタイアとなった。

 ◆鼻出血 打撲などの外傷性のものと内因性のものがある。激しい運動などで気道や肺が傷つく内因性の鼻出血は再発しやすく、ウオッカもこれが原因で引退に追い込まれた。レース中に馬は口で呼吸できないため鼻出血を発症すると呼吸が十分にできず、能力を発揮できない。JRAではレース中に鼻出血を発症した馬は1カ月間レースに出られない。2回目、3回目はさらに出走停止の期間が延びる。

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2010年6月24日のニュース