宝塚・花組トップ柚香光が15年親しんだ本拠地に別れ「青春のすべてをささげた道のりでした」

[ 2024年3月24日 18:55 ]

黒エンビで宝塚大劇場を後にした花組トップスター柚香光
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 宝塚歌劇団花組トップスター・柚香光(ゆずか・れい)のサヨナラ公演「アルカンシェル~パリに架かる虹~」の千秋楽が兵庫・宝塚大劇場で行われ、初舞台から15年間親しんだ本拠地に別れを告げた。

 同時に退団するトップ娘役・星風まどか(ほしかぜ・まどか)らとともに、本公演終了後に約30分の「サヨナラショー」を行い、その勇姿をファンの目に焼き付けた。

 サヨナラショーはコロナ禍で迎えた2020年のトップお披露目公演「はいからさんが通る」で幕を開け、おなじみの軍服で熱唱。力強いダンスで魅了してきた柚香らしく、ダンスナンバーと男役を従えた群舞をふんだんにちりばめた華やかなラストステージだった。

 最後の大階段は男役の象徴である黒エンビで下り大きな拍手を受けた柚香。専科に異動するまで花組で切磋琢磨(せっさたくま)してきた水美舞斗(みなみ・まいと)が花束を届けに駆け付け、2人で抱き合い談笑する姿にファンも涙した。

 「ただひたすらに走ってきました。青春のすべてをささげた道のりでした。入団から15年。夢中で走り続けてきました」などとあいさつ。

 「上り坂や下り坂。ようやく開けた道に出会えても私はよく悩みました。ぬかるみのような道に出合って、なかなか進めない日もありました。でもその道中、たくさんの絶景が待っていました。節目節目で心に残る景色がありました。道の先には必ず報われる景色が待っていてくれました。そしてその景色は今、この舞台から見えます。私にとって大好きな景色です」と感謝した。「たどり着く場所がこんなにも幸せな景色。何の悔いも残りません。私はこの絶景を一生忘れません」。

 スタッフや先生、専科や同期、組の仲間、家族。あらゆる人に感謝をしながら「皆さま、本当にありがとうございました。この思い出の詰まった宝塚大劇場とはお別れをいたします。この宝塚大劇場との絶景とも今日でお別れです。大劇場を通して花組男役・柚香光を愛してくださったすべての皆さまに15年間の感謝を込めて、心より、心よりありがとうございました」とかみしめるようにしめくくった。

 トップコンビは4月14日に東京宝塚劇場で開幕する同公演の千穐楽、5月26日で退団する。
 

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