笠井信輔アナ 東山紀之舞台で号泣「ともすると批判受けかねない内容」も「役を全うする決断…応援したい」

[ 2023年10月30日 08:17 ]

笠井信輔アナウンサー
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 元フジテレビでフリーの笠井信輔アナウンサー(60)が30日までに自身のインスタグラムを更新。ジャニーズ事務所新社長に就任した東山紀之(57)が主演する舞台「チョコレートドーナツ」を鑑賞したことをつづった。

 同作はゲイのカップルがダウン症を抱える少年を育てる物語。一緒に育てる検事役を俳優の岡本圭人、少年役を実際にダウン症のある俳優の丹下開登が演じる。8日に東京・渋谷のパルコ劇場で開幕。先月5日付で社長に就任し、俳優と社長の二刀流となった東山は2020年の初演に引き続いて主演を務めている。年内をもって芸能活動を退くため、これが最後の舞台出演となる。

 笠井アナは「初演の時も素晴らしかったのですが、今回様々な思いが複雑に胸に突き刺さって、涙が止まりませんでした」とつづった。

 「1979年、同性愛者の男性カップルが、身寄りのないダウン症の男の子を保護して、家族として育ててあげようとするのですが、偏見と制度と司法の高く厚い壁が立ちはだかる それでも、この子のためにと差別と戦う感動的な物語です ダウン症の男の子を演じているのは、実際にダウン症のある丹下開登くん 私はダウン症の啓発活動もしているのでかいとくんは知り合いなんです 楽屋を尋ねると、とても喜んでくれました あれから2年経って、かいとくん自身も、色々と大変なことを、悲しいことを体験して、それを乗り越えて頑張ってきました」と丹下との2ショットを投稿した。

 さらに「そして、もう一つ、やっぱり私にとって非常に大きかったのはゲイカップルを演じている東山紀之さんです この舞台を最後に芸能界から引退します ジャニーズ事務所の性加害の問題が発生して、事務所の運営、被害者の救済、こうしたことを全て引き受けると言う形を東山さんは取りました たまたまそこに、かなり前から決まっていた『チョコレートドーナツ』と言う舞台が存在していました」と東山についても触れた。

 「当初、私は、引退を表明するのならば、この舞台をやりながら事件に対応するのは、時間的にも身体的にも精神的にも難しいとなぜそれでもやるのだろうと感じていました しかし、久しぶりに舞台を見て東山紀之さんが、どうしてもこれをやり遂げなければならないという意味がわかりました」とし、「ともすると批判を受けかねない内容です 同性愛者は人に危害を加える存在ではなく人に差別される存在でもなく 愛に満ちた皆さんと変わらない人なのだとそれを強く訴える作品であります」「それは、ジャニー氏の人格を下支えしていると受け取られる可能性もあります それでも、むしろジャニー氏によって傷ついてしまった同性愛の人たちの名誉回復のためにも、東山さんは、舞台に立ったのだと強く感じました」と自分なりの解釈をつづった。

 一方で、東山演じる主人公でショーパブのダンサー・ルディについて「取り残されている人を黙っては見ておけない救われるべき人は救われなければいけない、そのために誰がなんと言おうと私は手を差し伸べる!と言う強い信念の持ち主です これが、今の東山さんと重なりました 東山さんには、大変な困難が待ち受けています それは事務所の社長だったジャニー氏が巻き起こしたことでありそして、それを、うすうす感じながら見過ごしてきた 東山さん自身もその責任を痛感しています」と現在東山が置かれた状況に重ね合わせた。

 「今、この舞台を投げ出す事は、同性愛のこと、救済のことから目を背けることにつながりかねないと考えたのだと思います 同性愛者の相手役、岡本圭人さんはジャニーズ事務所の俳優さんで非常に舞台俳優として優秀な方 元・男闘呼組、岡本健一さんの息子さんでもあります これもまた運命的なキャスティングです まっすぐに純粋な気持ちを体現する圭人さんも素晴らしかった」と絶賛。

 「最後に主人公の東山さんが歌うナンバーが、あまりにも感動的でもう涙なくしては見られませんでした『誰もが守られる権利を持っているのだ』と優しい歌声で力強く熱唱するのです このタイミングで、こんなに現状と合致する舞台が、事前に企画されていたなんて その巡り合わせに驚くとともに誰がなんと言おうとも、この役を全うしなければいけないと言う東山さんの気持ちが、よくわかりました」と東山の心境を察した。

 劇中では突然の子育てを岡本に反対されるシーンがあり「最初はパートナーの圭人さんに詰め寄られるのですがそこで東山さんは言うのです 『私の事は私が決めます』 今ジャニーズ事務所は何をやっても批判される立場褒められる事は多分ない それぐらいジャニー氏がひどいことをしてきたからです だから、東山さんは、そんなになんでも抱え込まないほうがいいと周りから言われていると思います『私の事は私が決めます』 このルディのセリフは、演じている東山さんの心の思いそのものだと思いました そんなことを考えて観ていると もう泣けてきて泣けてきて」と胸に迫るものがあったという。

 東山とは「長い知り合いの東山さんです」と長年親交があり、笠井アナが19年に悪性リンパ腫を公表して入院、治療していた時には「私ががん入院しているときにはお手紙もくれました優しい方なんです」と回想。

 「こんな時に舞台に立つなんてと批判的な意見の方の方が多いかもしれません ただ、Show Must Go Onという仕事だから仕方がないと言うそんな思いで立てる舞台では無いのです 事件のことも考え、この役を全うすることがこれからの自分にとって必要だと東山さんが深く考えて、決断したこと、私は応援したいと思います そして 被害に遭われた皆さんの救済が皆さんの納得のいく形で実行できることを心から祈っています」と記した。

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