最年少6冠へ藤井王将 東武の特急での現地入りに「車窓の景色を楽しみました」 19日棋王戦第4局

[ 2023年3月18日 18:19 ]

 第48期棋王戦コナミグループ杯5番勝負第4局を前に、対局室で検分する渡辺明棋王(右)と藤井聡太五冠
Photo By 代表撮影

 将棋の第48期棋王戦5番勝負第4局は19日、栃木県日光市の日光きぬ川スパホテル三日月で行われる。前日の18日には11連覇を目指す渡辺明棋王(38)=名人との2冠=と挑戦者・藤井聡太王将(20)=竜王、王位、叡王、棋聖含む5冠=が現地入りして対局場を検分した。

 最高気温7度と真冬の寒さがぶり返した鬼怒川温泉が第4局の舞台だ。シリーズ開幕から2連敗し、第3局で1勝を返した渡辺は「昨年の第4局でも宿泊した場所なので」と余裕をみせ「コンディション的には変わりない。第3局でひとつ(勝利を)返すことができて、より前向きにいけると思います」と、カド番にもかかわらず明るさを全面に漂わせた。

 勝てば棋王初奪取と同時に史上最年少6冠となる藤井は第72期ALSOK杯王将戦(スポーツニッポン新聞社、毎日新聞社主催)第6局で羽生善治九段(52)を下し初防衛して以来の対局。「王将戦の後に少し休んでから今局に向け準備してきた。多くの方に注目されているので、集中していい将棋にしたい」と話した。東武の特急を利用しての現地入りに「車窓の景色を楽しみました」と、鉄道ファンらしいコメントも残した。

 第4局は渡辺の先手番で19日午前9時に開始。持ち時間は各4時間で、終局は同日夕刻以降の見込みだ。

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