TBS石井アナ予想 侍準決勝はVSプエルトリコ、捕手出身モリーナ采配注意「日本を調べ尽くしている」

[ 2023年3月18日 05:20 ]

マイアミ国際空港で侍ジャパンの到着を待つ石井大裕アナウンサー(中央)=撮影・会津 智海
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 WBC準決勝(日本時間21日)を米フロリダ州マイアミから現地リポートするTBSの石井大裕アナウンサー(37)が16日(日本時間17日)、侍ジャパンより一足先に現地入りし、早速リポートを始めた。空港に到着した大谷翔平らを取材。その後、日本の対戦相手が決まるメキシコ対プエルトリコの準々決勝の会場へ向かった。

 毎大会WBCを取材している石井アナは今大会、1次ラウンドA組で世界ランキングが16位と最も低かったイタリアの1次ラウンド突破を、綿密な取材から大胆予想して的中させた。この高い取材力を本紙野球評論家の槙原寛己氏も絶賛していた。

 その石井アナが予想する侍ジャパンの準決勝の相手は、13年の第3回大会準決勝の再現となるプエルトリコ。13、17年大会でプエルトリコを準優勝に導いた世界的名捕手ヤディエル・モリーナが監督として母国を率いているのが大きいという。

 本紙の取材に応じた石井アナは「野村克也さんの例もあるように捕手出身の監督には名将が多い。日本のことは調べ尽くしているでしょうし、どんな采配をしてくるのか興味深い」と指摘。モリーナ監督の長兄ベンジー、次兄ホセも米大リーグで活躍した名捕手。「モリーナ家は家業が捕手ですからね。特に長兄のベンジーとは車の助手席で話を聞かせていただくなどよくしていただきました」と交流を明かした。

 学生時代、テニスプレーヤーとして世界を転戦した石井アナに言葉の壁はない。「おまえはもう家族みたいなもの。何でも話すよ」とプエルトリコ代表の面々に言われたのは大きな勲章。17年大会準決勝では、プエルトリコ代表監督への勝利インタビュー中にスポーツドリンクの大量シャワーを浴びせられた。“家族”として受け入れられた証だ。

 石井アナといえば、細かすぎる情報を差し込むので有名。今回の侍ジャパン米国入りではチャーター機の機長をつかまえ「こんなに緊張したフライトはない。皆さん、日本の宝ですから」というコメントを引き出すなど、決戦を前に本領発揮している。

 ≪1次Rの取材で細かすぎるネタ≫石井アナは台湾での1次ラウンド取材でも細かすぎるネタを仕入れている。昨季ア・リーグ新記録の62本塁打を放ってシーズンMVPに輝いたヤンキースのジャッジが使用するバットのメーカー、チャンドラー社を2019年に買収したキューバ代表のセスペデスを直撃。今季から大谷が使用していることの効果について尋ね「ショウヘイのおかげで会社は潤っている。マイアミで会ったら直接、お礼を言いたい」というレアな談話を引き出した。

 ◇石井 大裕(いしい・ともひろ)1985年(昭60)6月5日生まれ、東京都出身の37歳。慶大卒。2010年TBS入社。学生時代はテニス選手として活躍し、世界スーパージュニア4強、全日本ジュニア室内選手権準優勝。現在、スポーツ情報番組「S☆1」などを担当。尊敬する人はテニスの師匠でもある松岡修造氏。

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