【王将戦】藤井王将「大変注目いただけるシリーズ」羽生九段「対局前日に会見は初めて」前夜祭で意気込み

＜第72期王将戦　第1局前日＞前夜祭で、地元の子供たちによるお囃子を鑑賞する藤井王将と羽生九段（撮影・河野　光希）
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　藤井聡太王将（20）＝竜王、王位、叡王、棋聖含む5冠＝に羽生善治九段（52）が挑戦する第72期ALSOK杯王将戦（スポーツニッポン新聞社、毎日新聞社主催）7番勝負第1局（静岡県掛川市「掛川城二の丸茶室」）の前夜祭が7日、市内で行われた。

　舞台に登場すると、割れんばかりの拍手で迎えられた両者。藤井は「今期は羽生九段との対決で、大変注目いただけるシリーズ。その期待に応えたい」と意気込み、羽生は「王将戦という伝統ある棋戦で、藤井さんと戦えるのは棋士として大きな名誉。魅力的な将棋になるよう、尽くしていきたい」と力を込めた。

　これまで藤井が対局中に頼んだスイーツはことごとく完売し、“藤井フィーバー”を巻き起こしてきた。昨年も掛川を訪れ、「お茶の街ということで、前期の対局の際にも緑茶、お抹茶、お茶のケーキなどをいただきました。本当にどれもおいしかった」と振り返る。「今回も楽しみにしております」と、新たなスイーツとの出会いに期待を寄せていた。

　タイトル通算100期目を狙う羽生は、今回の対決の注目度に驚いたという。「これまで数多くの対局をしてきましたが、対局前日に会見をしたのは初めてで戸惑っています」と話し、会場の笑いを誘っていた。