W杯コスタリカ戦裏番組 各局軒並み1桁「鎌倉殿の13人」“健闘”6・2% トレンド世界3位

[ 2022年11月28日 09:30 ]

東京・渋谷のNHK社屋
Photo By スポニチ

 NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」(日曜後8・00)は27日、今作最大のクライマックスの1つ「実朝暗殺」を描く第45話が放送され、平均世帯視聴率は6・2%だったことが28日、分かった。同時間帯に生中継されたテレビ朝日「FIFAワールドカップ 2022 日本×コスタリカ」(後6・40~9・10)の42・9%と重なったため、2019年「いだてん~東京オリムピック噺~」以来3年ぶりの大河ドラマ1桁。裏番組が軒並み1桁の中、同時間帯(後8・00~8・43)横並びはコスタリカ戦に次ぐ2位。放送終了後(午後9時)には「#鎌倉殿の13人」がツイッターの世界トレンド3位に食い込むなど“健闘”した。(視聴率はビデオリサーチ調べ、関東地区)

 各局の裏番組も、日本テレビ「世界の果てまでイッテQ!」=4・7%、TBS「坂上&指原のつぶれない店」=3・6%、テレビ東京「デカ盛りハンター」=2・1%、フジテレビ「逮捕の瞬間!警察24時」=3・8%など軒並み1桁だった。

 テレビ全体の視聴率を示す「PUT(パーソン・ユージング・テレビジョン)」が昨年比1割以上も低下と、テレビ離れが急速に進んでいるのが現状。配信全盛時代となり、「鎌倉殿の13人」も「NHKプラス」「NHKオンデマンド」による視聴が初回から好調に推移。もちろん、午後6時からのBSプレミアム視聴もある。

 27日午後9時時点のツイッター世界トレンド順位は、

 (1)コスタリカ(306050ツイート)
 (2)サッカー(378257ツイート)
 (3)#鎌倉殿の13人(118673ツイート)
 (4)スペイン(74629ツイート)
 (5)ドイツ戦(47075ツイート)
 (6)#MileSendoffFansign(274417ツイート)
 (7)本田さん(24822ツイート)
 (8)#FIFAワールドカップ(68959ツイート)
 (9)シュート(30112ツイート)
 (10)フリーキック

 W杯関連のワードが並ぶ中、初回(1月9日)から毎週のように世界1位を獲得してきた「#鎌倉殿の13人」が存在感を示した。

 大河ドラマとW杯日本戦が同時間帯に放送されたのは過去1回。2002年6月9日、大河「利家とまつ~加賀百万石物語~」第23話が13・3%、W杯日韓大会1次リーグ「日本×ロシア」(フジテレビ、後8・00、174分)が66・1%だった。

 なお、19年10月13日、大河ドラマ「いだてん~東京オリムピック噺(ばなし)~」第39話はラグビー日本代表初のW杯決勝トーナメント進出が懸かった「日本×スコットランド」(日本テレビ、後7・30、144分)と同時間帯の放送。「いだてん」は大河歴代最低更新の3・7%、スコットランド戦は39・2%だった。

 稀代の喜劇作家にして群像劇の名手・三谷幸喜氏が脚本を手掛け、俳優の小栗旬が主演を務める大河ドラマ61作目。タイトルの「鎌倉殿」とは、鎌倉幕府将軍のこと。主人公は鎌倉幕府2代執権・北条義時。鎌倉幕府初代将軍・源頼朝にすべてを学び、武士の世を盤石にした男。野心とは無縁だった若者は、いかにして武士の頂点に上り詰めたのか。物語は、江戸幕府まで続く強固な武家政権樹立を決定づけた義時と朝廷の決戦「承久の乱」へと向かう。三谷氏は2004年「新選組!」、16年「真田丸」に続く6年ぶり3作目の大河脚本。小栗は8作目にして大河初主演に挑んだ。

 第45話は「八幡宮の階段」。鎌倉最大のミステリーにして鎌倉最大の悲劇「実朝暗殺」が描かれた。

続きを表示

この記事のフォト

2022年11月28日のニュース