尾上菊五郎、十三代目團十郎襲名披露口上で愛あるイジリ「一時は“暴れん坊将軍”と…」

[ 2022年11月7日 17:46 ]

襲名披露公演で口上を行った(左から)片岡仁左衛門、市川左團次、八代目市川新之助、十三代目市川團十郎白猿、松本白鸚、中村梅玉、尾上菊五郎(C)松竹
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 歌舞伎の大名跡を継いだ十三代目市川團十郎白猿(44)の襲名披露となる「十一月吉例顔見世大歌舞伎」(28日まで)が7日、東京・歌舞伎座で幕を開けた。市川海老蔵改め團十郎は夜の部で襲名披露の口上に臨み、「まだまだ未熟で先祖の足元にも及びませぬが、一生懸命努力し精進する覚悟です」と市川宗家としての覚悟を口にした。

 口上には、親戚関係にある松本白鸚(80)をはじめ、歌舞伎界の重鎮である尾上菊五郎(80)、片岡仁左衛門(78)、中村梅玉(76)、市川左團次(81)が列座。團十郎の父で、2013年に66歳で亡くなった十二代目團十郎さんと「60年来の大の仲良し」だった菊五郎は「数限りない舞台をご一緒した。本当にたまにでございますが、夜の街に繰り出した」とユーモアを交えて思い出を語った。

 そして、十三代目を襲名した團十郎について「一時は“暴れん坊将軍”という名前をいただいたそうですが…」と“らしい”イジリで客席の笑いをとりつつ、「今では立派に歌舞伎十八番を務める役者になりました」と成長を強調。團十郎と、長男の堀越勸玄改め八代目市川新之助(9)が並んだ姿に「十二代目のうれしそうな顔がまぶたに浮かんでくる」としみじみと語っていた。

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