茂木健一郎氏「ガッカリした」、旧統一教会・田中会長の会見は「一方的」「自省の念がない感じ」

[ 2022年8月10日 22:26 ]

茂木健一郎氏
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 脳科学者の茂木健一郎氏(59)が10日、ABEMA「ABEMA Prime」(月~金曜後9・00)に生出演。この日行われた世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の記者会見にコメントした。

 番組は、同教団の田中富広会長と山田達也法務局長が日本外国特派員教会で会見を行ったことを取り上げた。茂木氏は「この会見、全部見ました」といい、「すごく期待していたというかね、実質的な質疑ができるかと思ったんだけど、全くできませんでしたね」と分析。田中会長が会見で主張を続けた場面に触れ、「司会が3回止めたんですよね、“もうやめてください”って。田中さんって、自分たちの主張を自分たちの認識において伝えるっていうことが目的の会見だったんだなと思って。僕が思ったのはそのこと自体が、あの方々の残念なところ」と持論を述べた。

 「自分たちが日本の社会からどういう風に見られている」ということをはじめ、「なんで破産してまで全財産を巻き上げることをしていたか」「アメリカでも随分、(級統一教会が)政界工作していたんですけど、その資金ってひょっとしたら日本で巻き上げたお金を使ってやっていたんですか」など、「素朴な疑問」を聞きたかったと茂木氏。「ちょっと、あまりにも一方的な会見で僕は非常にガッカリしたんですよ」と続けた。

 番組進行役の同局・平石直之アナウンサーが「世界の資金の何割が日本からなのか?みたいな質問も出たんですけども、“日本法人では分からない”みたいな話も」と、会見に関して一部補足すると、茂木氏は「肝心なことは教えてくれなかったですね」と指摘。「一番ガッカリしたのが、自分たちが影響を与えてしまっているってことについての振り返りというか、自省の念がない感じがして。それが一番ガッカリ」と話していた。

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2022年8月10日のニュース