村山優香 「ウルトラマンデッカー」ヒロイン 「女優として自信がついた」

[ 2022年7月7日 08:00 ]

ヒロインのキリノイチカを演じる「ウルトラマンデッカー」について語った村山優香
Photo By スポニチ

 【牧 元一の孤人焦点】9日にスタートするテレビ東京系の特撮ドラマ「ウルトラマンデッカー」(土曜前9・00)でヒロイン・キリノイチカを演じる女優の村山優香(19)が作品への思いなどを語った。

 ──なぜヒロインを演じることになったのですか?
 「オーディションを受けました。事前に台本を頂いてお芝居をやったり、ちょっとしたアクションをやったり。アクションは全くやったことがなかったので不安でしたけど、頑張りました」

 ──合格すると思いましたか?
 「ダメだな…と思いました。前日にお芝居の練習をしてずっと大きな声を出していたので、朝起きたら声がかすれていて、オーディションの時に全く声が出なかったんです。でも、必死さが伝わったのかもしれません」

 ──合格したことをどのように知りましたか?
 「ある日、マネジャーさんに『今から最寄りの駅まで行っていい?』と聞かれました。『え、何だろう?』と思って会ったら『実は、合格した』と言われました。特撮のヒロインになるのは夢のまた夢だったので、最初は『これは夢?』みたいな感じでしたけど、だんだん実感がわいてきて大号泣しました」

 ──地球の敵と戦うチーム「GUTS-SELECT」の新人隊員キリノイチカと自分自身が似ている部分は?
 「明るく前向きな部分は似ています。私もイチカも『諦めなければ夢は絶対にかなう』と思っているんですよ。イチカは天然で、そこは私と違うと自分では思っているんですけど、周りの人からは『君も天然だよ』と言われます(笑)」

 ──イチカはスポーツウーマンですが、運動は得意ですか?
 「私は部活とかはやってなかったんですけど、運動自体はとても好きで、体育の授業の時は人一倍熱かったですね。得意なのは走ることで、負けず嫌いなので根性で走るタイプです。小学生の時以来、タイムは計ってないですけど、確か、6年生の時、50メートル走で7秒0でした」

 ──イチカも熱いタイプなので、お芝居で自分の素を出せるのでは?
 「イチカも私も熱いですね(笑)。とても似ているけど、イチカは私に足りないものを持っているので、役作りで、私に足りないものを入れていく作業をしました」

 ──足りないものとは?
 「真っすぐな部分ですね。普通は何かに挑む時に『失敗したらどうしよう…』と考えるじゃないですか。でも、イチカはそういうことを全く考えずに真っすぐに進んでいくんですよね。責任感も凄く強いです」

 ──ユニホームはいかがでしょう?
 「撮影の日の朝、着替えると『よし、今日もやるぞ!戦うぞ!』という気持ちになります。初めて現場に行った日も、全然実感がわいてなかったんですけど、着替えたら『私はキリノイチカだ!』と実感して『これからやっていくぞ!』と思いました」

 ──アクションシーンは?
 「結構あります。走ったり、転がったり、銃を撃ったり。やったことがなかったので不安もありましたけど、現場で教えてもらって、集中力で覚えて、真剣に取り組んでます。キックするシーンもあります。どう映ってるか、怖いんですけど(笑)」

 ──撮影で難しいところは?
 「『そこに怪獣がいる』と思って銃を向けたり、移動する怪獣を目で追ったりするのは難しいですね。ロケで撮ったシーンと同じシーンをグリーンバックで撮ることがあって、ロケの時に『角度とか、全部覚えておいて』と言われるんですけど、結構時間があくと、グリーンバックの時に『あれ?どうだったっけ?』みたいな感じになります(笑)」

 ──物語序盤のお薦めシーンは?
 「最初の頃、新人隊員3人で訓練するんですけど、男の子2人が意見の食い違いとかでぶつかるんです。イチカも辛くて悩んでいるんですけど、2人の関係を元に戻そうという意志が強いので、2人の間に入ります。そのシーンは熱くお芝居をしたので、ぜひ見て頂きたいです」

 ──この物語の魅力は?
 「特撮ドラマなんですけど、青春ドラマとしても見られるところです。3人がぶつかり合いながらも、どんどん絆を深め、成長してゆきます。これまで特撮を見なかった方々にも楽しんで頂けると思います」

 ──「ウルトラマン」シリーズのヒロインとしての思いは?
 「先日、中学のお友だちにばったり会って食事したんです。その後、その子が自分の職場で『この前、ウルトラマンのヒロインの子と食事したんだよね』と言ったら、話した相手から『え、村山優香ちゃん!?』と言われたそうです。自分が思っている以上にみなさんに知ってもらえていて、うれしいし、自覚が芽生えます。小さい子から『あ、イチカちゃんだ!』と言われることを想像すると、ワクワクします」

 ──このドラマに出て変わったことは?
 「私は元々、自分に全く自信がなかったんです。でも、こんなに大きな作品に携われて女優として自信がついたし、『これからどんどん上がっていくぞ!』という気持ちにもなりました。女優の仕事がますます楽しくなりました」

 ──最後に、視聴者にメッセージを。
 「『この子を知って好きになって良かった』と思ってもらえるように、これからいろんな作品にバンバン出ていきますので、ずっと応援してください」

 ◇村山優香(むらやま・ゆうか) 2003年2月19日生まれ、茨城県出身の19歳。15年、映画「忘れ雪」で女優デビューし、ドラマやCMなどに出演。今年公開予定の短編映画「いつでもアオハル!」でヒロイン役。身長156センチ。

 ◆牧 元一(まき・もとかず) 編集局総合コンテンツ部専門委員。テレビやラジオ、映画、音楽などを担当。

続きを表示

2022年7月7日のニュース