小栗旬 かつて大手事務所からの誘いも…現事務所にとどまった理由 亡き恩人への思い明かす

[ 2021年12月11日 12:20 ]

俳優の小栗旬
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 俳優の小栗旬(38)が10日放送のTBS「中居正広の金スマスペシャル」(金曜後8・00)に出演。19歳の頃、恩人との悲しい別れがあったことを明かした。

 2002年にドラマ「ごくせん」(日本テレビ)に出演するなど、出演作が増えてきたころ。かつてエキストラだった小栗を現在の事務所に誘ってくれた元マネジャーの細川美由紀さんが2004年にがんで他界した。

 「児童劇団で人づてに紹介してもらって細川さんに出会って、今の会社のマネジャーさんになった。上にも何人かいたけど、細川さんが亡くなったタイミングでは3人しかいなかった。もともとは映画制作会社だったんですけど、細川さんがずっと俳優のマネジメントをしたいと言い続けて、社長が折れて出資するからやりなさいと。細川さんのための会社だったりもしたので」と小栗。細川さんたっての希望で設立した芸能事務所に入ったのが、現在も所属している小栗や俳優の田中圭、鈴之助だった。

 細川さんとは「怒られた思い出しかない。売れるつもりあるのか。どういう役者になりたいのかとか。いろいろ言われたけど、初めて彼女が病気であるってことを聞いたのが、19歳のごくせんの時。ポスター撮りした時、2人で話せるかと言われて。また怒られるのかなと思ったら、『ちょっとでもいいからこの作品で爪痕を残してほしい。私もうあとちょっとしかあなたに付き合えないと思うから、私がいなくても大丈夫だっていうところまでこの作品でいってほしい』って言われたんです。後から聞いたら、細川さんその時残り半年って言われてたみたいで。そこから3年頑張ってくれた。がんだっていう話は聞いていたんですが…」と回想。

 「22歳で『救命病棟24時』という作品に出ていて、タイトルバックの撮影前日の明け方に亡くなってしまって。あれはショックでした。41歳か42歳で。大腸がんから転移してしまって、見つかった時はかなり深刻な状況だったみたいなんですけど…だから救命病棟も花より男子も見てないんですよね。社長と2人でしっぽりって時は見せたかったなあって話になる。うれしいと思ってくれてればいいんですが…」と亡き恩人に思いを馳せた。

 当時、小栗には大手事務所からの誘いも来ていたという。細川さんが亡くなり、事務所社長からは「小栗が辞めるなら事務所をたたむ。別の事務所行きたいなら頼んでみる。1週間あげるから考えて」と言われたが、翌日に今の事務所でやっていくと決断を告げた。

 「このくらいの給料って言われて、マジで行きたいなと思ったところもあったんですけど、彼女が亡くなったからといってこの事務所を離れる選択肢はなかった。僕は覚えてなかったんですけど、田中圭にも電話して、3人で頑張っていこうって言ってたみたいで。当時は『トライストーンから来ました』って言うと、『どこの事務所ですか?』って言われてたりしたんです。でも俺たちは俺たちで頑張ろうぜって。その下地を細川さんが作ってくれた」と感謝。その後、22歳でドラマ「花より男子」(TBS)に出演し、花沢類役で大ブレーク。その姿を「見せてあげたかったですね」と語った。

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2021年12月11日のニュース