橋下徹氏 赤木さんの黒塗り文書の一転開示に「政治的疑惑と組織のパワハラ問題の2つに分けるべき」

[ 2021年11月18日 08:44 ]

橋下徹氏
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 元大阪府知事で弁護士の橋下徹氏(52)が18日、フジテレビの情報番組「めざまし8(エイト)」(月~金曜前8・00)に出演。森友学園への国有地売却をめぐる財務省の公文書改ざんに関与させられ、2018年に自殺した近畿財務局の元職員赤木俊夫さん=当時(54=の公務災害認定の記録の大半を黒塗りにして開示していなかった人事院が一転して、妻・雅子さん(50)に開示したことについて言及した。

 雅子さん側は19年9月に開示請求し、人事院は当初、赤木さんの業務内容や健康状態に関する部分を不開示としたが、雅子さん側の申し立てを受けて今年10月29日に不開示決定を取り消していた。開示された記録によると、赤木さんは上級官庁との調整業務などが増加し、うつ病を発症したと診断された17年7月までの半年間は、1カ月当たりで平均約100時間の超過勤務が慢性化。「精神面および肉体面の過重な負荷が継続し、自殺をするに至った」と記載されていた。

 橋下氏は「僕はもうちょっと開示の方向に動いてもらいたいなあと思うんですが、ただ気を付けなければいけないのは森友学園問題の疑惑、いわゆる政治的な疑惑の話と赤木さんが亡くなられて組織のパワハラの問題というのは2つに分けなきゃいけないと思う。何か今ごっちゃになっているようなところがある」と指摘。

 そして「組織のパワハラ問題ということであれば、もっと積極的に財務省が総力を挙げて赤木さんの方に対して誠意を示さないといけないですよ。民間企業でもパワハラ問題が起きた時にはトップが直接、ご遺族のところに行って会って説明するっていうのは当然のようにやっている。トヨタはトップが直接、ご遺族に会っています。そこのパワハラ問題の解決ができていない」と言い、「ただ疑惑のところは、赤木さんは政治家にどういう働きかけをされようとも我々はそういうところでは絶対に政治家の影響なんて受けないというところをはっきりと言っているので、この黒塗りのところが何か政治的な疑惑というものを深めているんじゃないか、こっちの議論は違うと思うんですよね」と持論を展開し、「パワハラ問題では財務省は総力を挙げて赤木さんに誠意を示すべきだと思います」と自身の考えを述べた。

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2021年11月18日のニュース