V6解散 全41曲ラストステージ、9498日間の集大成「愛してくれて、ありがとう」感謝の思い届けた

[ 2021年11月2日 05:42 ]

<V6ラストコンサートツアー>6人で手をつないでバンザイするV6(撮影・沢田 明徳)
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 1995年の結成以来、誰ひとり欠けることなく活動してきたV6が1日、解散した。ジャニーズ事務所では異例となる解散当日のライブを千葉・幕張メッセ幕張イベントホールで開催。メンバーは感極まりながら最後までファンに感謝の思いを届けた。

 9498日間のV6の集大成だった。代表曲「愛なんだ」など全41曲を届けた。井ノ原快彦(45)は「26年間V6を愛してくれて、付いてきてくれて、いつでも笑顔を見せてくれてありがとうございました」とあいさつ。6人は笑顔で舞台を去った。

 2時間37分のラストステージ。ライブの模様は生配信されており全国のファンも、その姿を目に焼き付けた。

 ステージはシンプルな構成で、特殊効果による演出も最小限にとどめられた。バック転やバック宙など派手なパフォーマンスはなかったが、世界的ダンサーによる振り付けの楽曲では切れのあるダンスを披露。デビュー時からこだわり続けた身体能力を最大限に生かしたパフォーマンスで最後までファンを魅了した。

 メンバーが一際思いを込めて歌唱したのが楽曲「目を閉じれば」。V6らしく歌で思いを伝えた。それに応えるかのようにアンコール前にステージに立つメンバーにサプライズでファンから集めた「ありがとう」という肉声と感謝のメッセージが届けられた。

 ここまで笑顔だった6人も、長野博(49)は「皆さんの拍手とありがとうの言葉にずっと支えられてきました。皆さんの笑顔が大好きです」と目を潤ませ、リーダーの坂本昌行(50)は「僕は新たに目標が見つかりました。この景色をまた見るために頑張っていきたい」と決意を語った。

 メンバー全員で最後にファンに感謝を伝えると、会場からは温かい拍手が送られた。6人の姿が見えなくなった後、ステージ後方のスクリーンには「いつかどこかで。また逢(あ)う日まで」とメッセージが映し出された。

 誰ひとり欠けることなく並んで歩んできた“奇跡のグループ”は、2日からそれぞれの道に踏み出す。森田剛(42)はジャニーズ事務所を退所し、新たな環境に身を置く。坂本、長野、井ノ原の3人によるユニット「20th Century」は新たな気持ちで活動を続ける。

 26年間で培った絆と実力。それを糧に、今後もメンバー全員が自分を信じて輝き続ける。

 《代々木から積み重ねた「476」》V6として積み重ねたライブは、95年11月1日の東京・国立代々木競技場第1体育館公演以来、この日で476公演。総動員数は638万700人に上る。ヒット曲メドレーで各メンバーが立ったソロのお立ち台ステージは、高さ6・5メートルまでせり上がる仕様。「TL」や「Heart Beat Groovin’」など7曲で新たに振り付けを行い、高い身体能力を誇るV6の真骨頂を体感できるパフォーマンスとなった。

 ◇主な観覧者 城島茂、国分太一、松岡昌宏(TOKIO)、堂本光一、堂本剛(KinKi Kids)、松本潤、二宮和也、櫻井翔(嵐)、加藤シゲアキ(NEWS)、横山裕、村上信五、丸山隆平、安田章大、大倉忠義(関ジャニ∞)、亀梨和也(KAT―TUN)、佐藤勝利、菊池風磨、松島聡(Sexy Zone)、千賀健永(Kis―My―Ft2)、重岡大毅、桐山照史、中間淳太、神山智洋、藤井流星、濱田崇裕、小瀧望(ジャニーズWEST)

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2021年11月2日のニュース