エビ中・安本彩花 悪性リンパ腫との闘い「ひ臓にまで腫瘍…ここで人生終わりなんだ…と」

[ 2021年10月26日 11:11 ]

「私立恵比寿中学」の安本彩花(15年撮影)
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 アイドルグループ「私立恵比寿中学」の安本彩花(23)が25日放送の日本テレビ系「人生が変わる1分間の深イイ話×しゃべくり007合体SP」(月曜後9・00)にVTR出演。昨年患った悪性リンパ腫との闘病を語った。

 番組では復帰までの4カ月に密着。安本が病魔が襲われたのは昨年10月。「リハーサル練習をしている中で、脇が腫れ出して、異変に気付いてそこから病院に通って何回か検査した」。悪性リンパ腫は左脇に発生し、速い速度で進行していったといい、「ひ臓にも腫瘍があったので、ステージ3~4くらいにはいっちゃってて、もう皮膚は裂けるぐらいまで腫れて、どんどん膿(うみ)が出てきて、ここで人生終わりなんだ…と思いながら毎日生活してたって感じ」と振り返った。

 診断の翌日には緊急入院。それでも、エビ中に1日でも早く戻るため、抗がん剤治療を選択。「気持ち悪いとか、身体的な副作用もあったけど、見た目が一番こたえる部分はありました。まず顔色が本当に悪くて、ミイラみたい。まつ毛も眉毛もないから、本当にこれ自分なのか?っていう姿になっちゃうのが、めちゃめちゃ怖かった」と安本。人に見られることへの恐怖から、寛解を報告したSNSでもブレて顔が分からない写真しか上げることができなかったという。

 退院後は自宅療養し、人と会うのが怖くなり、6畳の自宅の部屋にこもり、ベッドの上で今後の自分を想像する日々を送ったという。そんな安本の心の支えとなったのは、2017年に急死した元メンバーの松野莉奈さん(享年18)だったといい、「(写真を)置いておくと落ち着く。自分が生きるか、死ぬかとなった時に、やっぱり莉奈のこともすごく思い出した。寂しい気持ちになった時はちょっと見て、心の中で話しかけてみたりして、明るい気持ちになる」。

 病気判明から7カ月、復帰に向けて再始動。「エビ中に自分がいない状態がすごく悔しくて、自分のパートを絶対早く戻って歌ってやるぞと思いながら」落ちた体力を戻るため、筋トレを含めてダンスレッスンを1日ダンスレッスンを1日5時間こなし、ボイストレーニングも1日3時間、自分を追い込んだという。抗がん剤の副作用で髪の毛が抜けてしまっても、メンバーの支えで乗り越えた。

 復帰のステージは8月29日、横浜アリーナでのアイドルフェス。「お客さんの前に出るのって緊張します」と言いながらもステージに立ち、ファンのサイリウムで力をもらった。「経験ってすごい財産になるなって。こんなに明るくなれるのも、いろんな経験があったからこそってうごく思うから。最強のおばあちゃんになって、天国にいるメンバーにもまた会いたいなって思いますし、こんだけ強くなったんだよっていうのも伝えたい」と笑顔で前を向いた。

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