藤井2冠 22日の叡王戦第4局の対局場検分に登場 勝てば28年ぶりに記録更新し史上最年少3冠

[ 2021年8月21日 19:01 ]

豊島将之叡王(左)と対局場検分に臨む藤井聡太2冠(右)。中央は立会人の中村修九段(日本将棋連盟提供)
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 藤井聡太2冠(19)=王位、棋聖=が21日、名古屋市の名古屋東急ホテルで22日の第6期叡王戦第4局の対局場検分を行い、「平常心で臨み、その上で全力を尽くしていい将棋を見せたい」と会見で意気込みを語った。

 豊島将之叡王(31)=竜王と2冠=に挑む5番勝負は2勝1敗とリード。勝てば豊島から叡王を奪取し、19歳1カ月にして史上最年少3冠となる。羽生善治九段(50)が1993年、樹立したこれまでの最年少3冠、22歳3カ月を28年ぶりに3歳あまり更新する。

 豊島と「夏の12番勝負」の最中にある藤井は、18、19日に第62期王位戦7番勝負第4局を終えたばかり。対戦成績を3勝1敗とし、こちらも獲得へ王手をかけ、飛躍を印象づけている。中1日での登場はダブルタイトル戦を戦う棋士にふさわしい多忙さとも言え、会見で息抜きの方法について問われ「休むことに集中している」と応じる一幕もあった。

 9日、名古屋市の料亭「か茂免(かもめ)」で行われた第3局では昼食にか茂免名物「ぽんきし、鱧(はも)寿司」を注文した。ぽんきしは、きしめんのスッポンスープ仕立て。5番勝負では2局続けての地元開催。「地元で(タイトル戦を)やっていただけるのはありがたい。名古屋めしも機会があれば食べてみたい」と笑顔を見せていた。

 一方、ダブルでカド番に追い込まれた豊島は「叡王戦は苦しい内容が続いている。王位戦では有利な局面が作れたりもあるが、中終盤でうまく指せていない」と分析。8時間で2日制の王位戦から4時間で1日制の叡王戦へ持ち時間が変わることについて「4時間は長くはないので決断よく指したい。最終局に望みをつなげるように頑張りたい」と巻き返しを誓った。

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2021年8月21日のニュース