「サンモニ」出演の感染症学専門家 人出5割削減の提言「単に呼びかけただけでは恐らく無理」

[ 2021年8月15日 09:10 ]

TBS社屋
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 国際医療福祉大の松本哲哉主任教授(感染症学)が15日、TBS系「サンデーモーニング」(日曜前8・00)にリモート出演。政府の新型コロナウイルス感染症対策分科会が深刻な感染拡大を受け、東京都の人出を昼夜を問わず緊急事態宣言直前の7月前半に比べて5割減らす必要があるなどとした提言を公表したことに言及した。

 分科会は、これまで新型コロナに対応してこなかった医療機関にも協力を求めたほか、各都道府県が地元の医師会に積極関与を促すよう要請した。

 松本氏は、人出を5割減らすことに「今、大体2割くらい減っているんですが、そうはいっても感染は拡大しています。すなわり今くらいのレベルで考えたとしても、さすがに感染者数を減らせません。5割というのがどれくらいのレベルかというのは、1回目の緊急事態宣言の後に本当に人が閑散としたくらいの状況をあらためてつくり直さないと、人と人との接触がこのまま起こっていくと感染が拡大する方向を止められませんので本当に強力な対応になると思います」と指摘。そして、「実際のところ、単に呼びかけただけでは恐らく無理だと思います。これは提言として出した分科会の案をいかに政策として人の動きを止められるような状況をつくり出すか」と言い、「単なるお願いベースではもう人の動きは止められませんし、今はどちらかというとワクチンを打っているという安心感と、あるいは検査をすれば大丈夫なんじゃないかというようなこともあります。そしてデパートなどにおいて人数制限ということが言われていても、やはり開いていれば行ってしまうので、残念ながら今の社会の動きとしては抑制する方向にいかせるのは、今の状況だけでは難しいと思います」と自身の見解を述べた。

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2021年8月15日のニュース