藤井2冠 叡王戦白星発進 苦手の豊島叡王に3連勝

[ 2021年7月26日 05:30 ]

振り駒時の藤井聡太2冠(左端)と豊島将之叡王(日本将棋連盟提供)
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 将棋の第6期叡王戦5番勝負は25日、東京都千代田区の神田明神で第1局を行い、挑戦者の藤井聡太2冠(19)=王位・棋聖=が95手で豊島将之叡王(31)=竜王との2冠=に先勝した。

 振り駒で先手を得た藤井は角換わりを選択。序盤から中盤以降きっ抗した状態が続いたが「早い段階で飛角交換し判断が難しくなった。打った角が働く前に急展開になって」と、中盤の入り口付近では戦いにくさを自覚していたという。それでも粘り強い指し回しで対抗。終盤は大駒すべてを放出しながら代わりに得た金2枚を有効に使い、鮮やかに豊島王を寄せきった。

 叡王戦は今期から菓子メーカーの不二家が主催。藤井は「チョコレートのCMにも出させていただいているので、思い入れのある棋戦」と明かす。今局もおやつは同社製品の「プレミアムモンブラン」と「プレミアムミルキーバターサンド」を選択。「糖分が欲しくなる時もあり、おいしくいただきました」と、ホストプロとしての自覚も十分だ。

 苦手にしていた豊島戦もこの日で3連勝。通算成績も4勝7敗と盛り返してきた。「第2、3局と続けてある。しっかりと状態を整えて臨みたい」。第2局は8月3日、山梨県甲府市で指される。

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2021年7月26日のニュース