大阪ロックフェス「METROCK」も中止 年内延期模索「開催断念」緊急事態宣言の延長も想定し結論

[ 2021年4月30日 18:05 ]

 5月15~16日に堺市・海とのふれあい広場で開催予定だった野外ロックフェスティバル「OSAKA METROCK(メトロック)2021」が新型コロナウイルス感染拡大を受け、2年連続中止となった。30日、公式サイトで発表された。現在、5月11日までと設定されている緊急事態宣言期間以降の開催だが、関西における変異株の広がり方から、大阪府域の「期間延長の可能性も想定され、各自治体からの開催を見合わせる旨の要請もあり」決断。実行委員会は年内中の延期開催の実現を模索し「開催断念」とした。4月30日~5月2日に宮城県・みちのく公園北地区エコキャンプみちのくで開催予定だった野外ロックフェスティバル「ARABAKI ROCK FEST.20th×21」も中止になっている。

 今月20日にチケット販売を一時休止。開催の可否については「今後の新型コロナウイルスの感染状況を踏まえ、後援をいただいている大阪府、堺市とも協議の上、決定させていただきます」としていた。

 2013年にスタート。16年から東京と大阪の2会場開催。昨年は5月16~17日の大阪公演、5月23~24日の東京公演の開催を断念。年内延期を目指したが、7月に中止を発表した。今年は東京会場の若洲公園周辺エリアが東京五輪・パラリンピックの用地使用の計画エリアに該当し、大阪開催のみとなっていた。

 15日にCreepy Nuts、MAN WITH A MISSION、ヤバイTシャツ屋さん、16日にKing Gnu、ジャニーズWEST、Perfumeらが出演予定だった。

 「開催断念のお知らせ」と題した発表は以下の通り。

 2021年5月15日(土)、16日(日)に大阪府堺市・海とのふれあい広場にて開催を予定しておりました「OSAKA METROPOLITAN ROCK FESTIVAL 2021」は、開催を断念させていただきます。開催を楽しみにしていただいておられたお客様には、本日の発表となりましたことを含め、心よりお詫びを申し上げます。

 コロナウイルス感染予防対策を徹底したうえで、参加してくださるお客様、ご出演いただくアーティストの皆様および主催者・協賛社様を含む関係スタッフが、安心して安全に音楽を楽しめるフェスの実現を目指して、準備を重ねてまいりました。しかし、大阪府の新規感染者数が過去最多を日々更新し、重症者病床使用率が100%超となるなど医療体制が逼迫するなか、4月5日にまん延防止等重点措置、4月25日には緊急事態宣言が発出されたことを踏まえ、後援をいただいている大阪府、堺市の各自治体窓口とも慎重に協議検討を重ねてまいりました。

 この発表をしている現時点で、緊急事態宣言期間は5月11日(火)までの設定、METROCK開催日程は期間以降ではありますが、関西における変異株の広がり方の推移は脅威的です。そこから、大阪府域では期間延長の可能性も想定され、各自治体からの開催を見合わせる旨の要請もあり、それら客観的な情報や開催地域のご意向と真摯に向き合い、主催者としての結論に至った次第です。

 昨年に引き続き今年も、「中止」でなく、「開催断念」と表現したのは、年内中の延期開催の実現を模索しているためです。会場やスタッフ、アーティストの皆さんのスケジュールの確保に加え、新型コロナウイルスの感染状況など、実現に向けた難題こそありますが、今年こそお客様、アーティストの皆さまとともにMETROCKの歓喜を共有したいという明確な意志をもって、この難局を突破したいと強く思っています。皆さまのご支援をお願いいたします。

 今回お買い求めいただいたチケットの払戻しについては、詳細が決まり次第、本オフィシャルサイトにて発表させていただきます。しばらくお待ちください。また事前受付をしておりましたオフィシャルグッズにつきましては、すでに全ての商品が製作済みであることから、そのままご購入ください。お客様のご理解をお願いいたします。

 未曽有のコロナ禍を克服し、エンタテインメントあふれる日常を一日も早く私たちの手に取り戻すために、「感染しない」「感染させない」ための行動をいま一度、一丸となって徹底していきましょう。

 引き続き、METROCKを宜しくお願い致します。

 2021年4月30日
 OSAKA METROPOLITAN ROCK FESTIVAL 2021 実行委員会

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