「麒麟がくる」注目の“美少年”森蘭丸役は板垣瑞生!ラスト2回登場 本能寺の変「これ以上ないものに」

[ 2021年1月23日 12:00 ]

大河ドラマ「麒麟がくる」で注目の森蘭丸役に抜擢された板垣瑞生(C)NHK
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 残り3回となったNHK大河ドラマ「麒麟がくる」(日曜後8・00)で、注目の的になっていた織田信長(染谷将太)の側近・森蘭丸役を若手人気俳優の板垣瑞生(20)が演じることが23日、明らかになった。最終盤のキーマンの1人としてラスト2回、第43話(1月31日)と最終回(第44話、2月7日)に登場。戦国最大のミステリー「本能寺の変」(天正10年、1582年)で信長と討ち死にしたとされる蘭丸が今作で描かれるか未発表だっただけに、視聴者の関心が高まっていた。最終回へ向け、まさに役者が揃った。

 俳優の長谷川博己(43)が主演を務める大河ドラマ59作目。第29作「太平記」(1991年)を手掛けた名手・池端俊策氏(75)のオリジナル脚本で、智将・明智光秀を大河初の主役に据え、その謎めいた半生を描く。

 森蘭丸は織田信長の近習(きんじゅ=主君のそば近くに仕える役)。信長の寵愛を受け、主君を最期まで献身的に支えた。ドラマなどにおいては美少年として描かれることも多く、96年の大河「秀吉」はTOKIO松岡昌宏(44)、02年の大河「利家とまつ~加賀百万石物語~」はウエンツ瑛士(35)、11年の大河「江~姫たちの戦国~」は瀬戸康史(32)を起用。今作の信長役・染谷も13年公開の映画「清須会議」(監督三谷幸喜)で蘭丸を演じた。

 板垣の大河ドラマ出演は、終盤に長州藩最後の藩主・毛利家の毛利元昭を演じた2015年「花燃ゆ」以来5年ぶり2作目。昨年前期の連続テレビ小説「エール」で朝ドラ初出演。劇作家・作詞家の池田(北村有起哉)とラジオドラマのプロデューサー・初田(持田将史)の板挟みになりながらも番組作りに突き進むNHK局員・重森を演じた。

 今回の抜擢に「以前『精霊の守り人』(17~18年、皇太子チャグム役)でお世話になった方々が、今回『麒麟がくる』のスタッフさんの中に何人かいらっしゃったこともあり、『エール』を撮影していた時はスタジオが隣だったので、本当は見に行きたかったのですが、なかなか行くことができませんでした。少しでも良いから出演したいなと思っていたところだったので、すごいご縁だなと思いました」と感慨。

 「森蘭丸は信長の背中を一番近くで見ている人で、実際に僕も染谷将太さん演じる信長を後ろからずっと見ています。今と違って当時は太陽の光しかない世界ですから、その太陽の光を全身に浴びてカッコいい人、『太陽を味方につける人』が天下を獲っていくんだなと思いながら演じていました。蘭丸は信長を献身的に支えます。信長をすごく怖がっていますが、信長に憧れて背中を追い掛け、信長が一番幸せでいられる状態をつくってあげたいと思っている、若さあふれる人物として今回演じさせていただきました」と撮影を振り返った。

 主人公・光秀が主君・信長を討った今作最大のクライマックス「本能寺の変」は最終回で描かれる。

 「本能寺の変は、本当にこれ以上ないものにしたいと思いながら演じました。信長を一番近くで慕っている人から見ると、信長って、このように見えるんだな、本当にカッコよかったんだなと、僕の演技から視聴者の皆さんに感じていただけるとうれしいです」と力強くアピールした。

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2021年1月23日のニュース