「孤独のグルメ」に続き、テレ東「こどものグルメ」もまさかのドラマ化!原作は同じ久住昌之氏「応援」

[ 2020年10月13日 10:00 ]

テレビ東京「こどものグルメ」の主演を務める石井心咲
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 俳優の松重豊(57)が主演を務めるテレビ東京「孤独のグルメ」の原作者として知られる久住昌之氏(62)が原作を手掛ける人気グルメ漫画「こどものグルメ」(作画・安倍吉俊氏)が同じく同局でテレビドラマ化されることが13日、分かった。今月25日(後4・00~4・55)に単発ドラマとして放送されることが決定。主人公の小学4年生の女の子は子役の石井心咲(12)が演じる。まさかのドラマ化に、久住氏も「まだ単行本にもなっていないのにドラマ化。ちょっと戸惑いましたが」と驚きながら「ありがたく、うれしいです。『孤独のグルメ』と同じく、テーマ曲と劇中音楽を作って、応援したいと思います」と喜んでいる。

 会員数600万人を誇る電子書籍レンタルサイト「Renta!」に連載中。食べることが一番の楽しみの蓬野杏(よもぎの・あん/石井)は共働き家庭の長女で、平日はいつも弟の栗(くり/千葉新)と留守番。自分に作れない美味しいものを食べようと思い立ち、普段は大人の聖域のキッチンに足を踏み入れる。今回は理想の焼きおにぎり作りなどに挑む。

 石井は「オーディションに合格したと連絡があった時は、ビックリして一瞬時間が止まったようでした。でも、だんだんと実感が湧いてきて『どんな撮影になるのかな?どんな物が食べられるのかな?』とワクワクは増すばかりでした!」と主演決定の心境。「杏は明るくて元気で自由です。そして食べることが大好きです。杏と自分がとても似ていて、スーッと役に入れました。たくさんの方に見ていただき、笑顔になってもらえて『こどものグルメ』を真似してみたいって思っていただけるように頑張ります!!」と意気込んだ。

 久住氏は「このマンガは、今までの、いわゆるグルメからハミ出した『大人がちょっと顔をしかめるおいしさ』を描いています。牛乳にストローを入れて泡を立てて飲むの、大人は嫌がります。冷めて伸びたうどんをおいしいと言うと、嫌がります。食パンを指でつぶして食べると、怒られます。ウズラの卵をいつまでも噛まないで口に入れていると、早く食べろと言われます。でも子どもはおいしかったし、おもしろかった。そして大人も、実はそのおいしさや楽しさを、知っています」と解説。「ボクはこのドラマが大人の理屈や常識を吹っ飛ばし、子どもが笑って、大人もついつい笑っちゃうものになればいいなぁ、と思います」と願っている。

 作画の安倍氏も「今まで自分の絵がアニメになったことはあったのですが、実写は初めての経験で、オーディションの映像で自分の描いた漫画の場面が再現されているのを見て、新鮮な衝撃を受けました。きっと素晴らしいドラマになると思います。とても楽しみです」と心待ち。「原作を頂く度に『こんな料理(?)は自分では絶対思いつかないなぁ』と驚きながら作画していると、時々、杏と同じことを自分も子どもの頃やっていた、と忘れていた記憶が蘇って不思議な気持ちになったりして、この驚きや不思議さを、是非ドラマと、できたら漫画でも味わってみてください」と呼び掛けた。

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2020年10月13日のニュース