藤井聡太棋聖 小学生記者の質問にドギマギ「年下の記者は予想外でした」

[ 2020年8月18日 17:55 ]

大濠公園能楽堂での対局場検分に臨んだ木村一基王位(右)と藤井聡太棋聖
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 木村一基王位(47)に藤井聡太棋聖(18)が挑む第61期王位戦7番勝負第4局があす19日、福岡市の大濠公園能楽堂で開幕する。前日の17日に両対局者は現地入りし、午後3時ごろから対局室を検分。その後、場所を移した会見で別々に意気込みを語った。

 怒とうの3連勝で2冠目に王手をかけた藤井。連日、猛暑が続いていることに関連し、体調管理について質問が飛んだが、「暑いのは苦手で外へ普段通り出るのは難しいですが、対局は室内で涼しいので、気になることはないです」とまったく影響はないとした。

 先月19日に18歳の誕生日を迎えたばかり。勝てば羽生善治九段が持つ最年少2冠(21歳11カ月)、さらに昇段規定にのっとって加藤一二三・九段(80)が保持している最年少八段(18歳3カ月)の数字もともに上回るが、「意識することはない。自然体で臨みたいと思っています」と淡々と語った。

 一方、会見に出席した小学生記者から、足が速かったことなどに関する質問が飛んだ時はドギマギ。「年下の記者がいることは予想外でした。驚きもあったが、自分としては新鮮な気持ちになれました」と語り、笑顔を見せる場面もあった。

 一方、防衛するためにはもう1敗も許されない木村は「後がないので思いっきり指したい」と宣言。挑戦者で挑んだ前期は連敗後に同じ福岡で1勝を挙げたことをきっかけに初タイトルを奪取したこともあり、「昨年はいいきっかけになった。今回もそうなればいいと思います」とした。

 持ち時間は各8時間。開局は19日午前9時で午後6時を目処に翌日に指し継がれ、20日夜までに終局見込み。

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2020年8月18日のニュース