「エレキコミック」やつい主催フェス“新様式”に!「都市型」→「オンライン」8時間無料配信

[ 2020年6月11日 05:30 ]

「YATSUIフェスティバル」を主催するエレキコミックのやついいちろう(提供写真)
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 お笑いコンビ「エレキコミック」のやついいちろう(45)が主催する音楽と笑いのフェス「YATSUIフェスティバル!」が、今年は“オンラインフェス”として20、21日に開催される。YouTube、インスタライブなどのプラットフォームを駆使し、両日とも8時間のライブを無料配信する。

 DJとしても人気のやついが12年に立ち上げた都市型フェス。例年は東京・渋谷の10館以上のライブハウスが会場となり、観客が会場を自由に周遊できるのが特徴だ。9回目の今年は20、21日に予定していたが、新型コロナウイルスの影響で先月上旬に中止が決定。「何とかライブを届けたい」とオンライン開催に舵(かじ)を切った。

 7個のプラットフォームが“ライブ会場”となる予定。「周遊」を再現するため、プラットフォームごとにタイムテーブルを作成してライブを配信。観客は自由に好きなライブを選んで視聴できる。やついは「町の盆踊りのように誰でも遊びに来られるので、楽しんでほしい」と話した。

 170組以上の歌手、バンド、アイドル、お笑いタレントらが出演。おのおのが自由な場所からライブを配信する。また、営業が困難となっている全国8都市のライブハウスも参加。出演者がライブ配信を行うステージとして協力する。

 無料配信のため、資金をクラウドファンディングで募集中。中止したフェスの赤字が約1000万円、オンライン開催費用が約500万円。ギャラも支払うべく目標は1500万円に設定。9日現在で1100万円以上が集まっている。

 フジロックフェスティバルなど大型フェスが続々中止となる中で、“新しいフェス様式”を提示する。やついは「妊婦さんや小さな子供のいるお母さん、地方や海外の方は“参加できるのでうれしい”と言ってくれた」と明かし、配信の利点も感じている。「何が起こるか分からないけど、それもフェスの楽しみ。新しい形にしたい」と意気込んでいる。

 《フェス飯の通販可》フェスの楽しみのひとつであるフードコートもオンラインで開店。さまざまなフェス飯を事前に通販で取り寄せできる。また、公式サイトから印刷できるチケット風リストバンドを腕に巻いて掲載店舗に実際に行くと、特別メニューや割引などサービスを受けられる。やついは「ライブを見ながら食べれば、フェスに参加してる気持ちになれる」とPRした。

 ◆やつい いちろう 本名谷井一郎。1974年(昭49)11月15日生まれ、三重県出身の45歳。大学時代に落語研究会の後輩・今立進(44)とエレキコミックを結成。ネタはコントのみで、やついの担当はボケ。09年に「DJやついいちろう」としてCDデビューした。妻はタレントの松嶋初音(32)。

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