宮崎駿氏企画「アーヤと魔女」今冬放送 息子・吾朗氏が監督 ジブリ初の全編3DCG制作

[ 2020年6月3日 14:47 ]

宮崎駿氏
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 NHKは3日、アニメ映画監督の宮崎駿氏が企画し、息子の宮崎吾朗氏が監督を務める長編アニメ「アーヤと魔女」を今年の冬に同局の総合テレビで放送することを発表した。

 駿氏が「特別な作品」と語る映画「ハウルの動く城」の原作を書いたイギリスの作家、ダイアナ・ウィン・ジョーンズが描く児童向け小説「アーヤと魔女」を長編アニメ化。自分が魔女の娘とは知らずに育った少女アーヤが、ある日、奇妙な家に引き取られ、そこで意地悪な魔女と暮らすことになったことから始まる物語。スタジオジブリとしては、初となる全編3DCG制作の長編作品となる。

 これに伴い、プロデューサーの鈴木敏夫氏がコメントを発表。「コロナの後、世界はどうなるのか?それが現在、いろんな人の一番大きな関心事です。映画やテレビだって、それを避けて通ることは出来ません」として、「『アーヤ』は、コロナ後に堪えられる作品なのか?ラッシュを見ながら、ぼくは何度も考えました。そして、この作品の大きな特徴は、アーヤの賢さだと気づきました。賢ささえあれば、どんな時代も乗り越えられる。そう思ったとき、安堵を覚えました。『長くつ下のピッピ』が世界一強い女の子なら、『アーヤ』は世界一賢い女の子の物語です」と説明した。

 続けて「憎たらしいけど、何故か可愛いアーヤ。いろんな人に愛されることを願っています」と呼び掛け、「ちなみに、アーヤは誰かに似ていると思ったら、この作品の監督である吾朗君そのものでした。それを指摘すると、吾朗君は照れ臭そうに、はにかんでいました」と明かした。

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2020年6月3日のニュース