女優・田中道子 「土日に家で競馬を見てる自分が結構好き」

[ 2020年5月25日 11:00 ]

競馬ファンの女優・田中道子
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 【牧 元一の孤人焦点】第87回日本ダービー(31日)が近づく中、競馬ファンの女優・田中道子(30)に話を聞いた。

 「ダービーはコントレイルとサリオスの2強ですけれど、ワーケアとディープボンドが馬券に絡んでくると思います。特に注目しているのが、ディープボンド。前走の京都新聞杯が1着で、お父さんがキズナ(2013年、京都新聞杯1着~ダービー1着)、おじいちゃん(母父)がキングヘイローで、血統がいい」
 
 田中はミス・ワールド2013の日本代表で世界大会ベスト30。2016年にドラマ「ドクターX~外科医・大門未知子~」で女優デビューし、最近は話題のドラマ「M 愛すべき人がいて」にレギュラー出演している。

 「私は土日に家にいると、ずっとグリーンチャンネルで競馬を見てます。ソファから動かないし、かなり、ずぼらなんです。きらびやかな生活とはかけ離れているんですけど、でも、そういう自分が結構好きですね」

 競馬を好きになったきっかけは、2015年の天皇賞・春。友人に誘われ、初めて買った馬券がビギナーズラックで当たった。1着・ゴールドシップ、2着・フェイムゲーム、3着・カレンミロティック。3連単23万6300円(678番人気)の高配当だった。

 「最初は馬券を当てる喜びが大きかったんですけど、今は一種のスポーツとして見ています。馬の調子や体作り、騎手との信頼関係、戦略…。私の馬券の決め手はパドックなんですけど、パドックで馬のお尻の筋肉を見て『この馬はしなやかでマラソン選手みたい』とか、人間に例えることも多いです」

 過去のレース映像を見ているうちに、サイレンススズカを好きになった。1997年から98年にかけて走り、古馬になってから開花して宝塚記念や毎日王冠などで6連勝。非凡なスピードを持ち、大逃げで勝ちきる伝説的な名馬だ。

 「初めて馬に感情移入しました。小さくて臆病で、ほかの馬が怖いから逃げるという話を聞いて『馬にも人間のような感情があるんだ』と思ったのがきっかけです。サイレンススズカはあんなに強くて、愛されて人気があった。骨折した映像(98年の天皇賞・秋)を見た時は、もう二度と競馬を見られないと思ったほどショックでした」

 その傷もようやく癒えて、また競馬と楽しく暮らす日々。現在の夢は「WIN5を当てること、牝馬の一口馬主になること」。土日のグリーンチャンネル観戦がさらにヒートアップしそうだ。

 ◆牧 元一(まき・もとかず)1963年、東京生まれ。編集局デジタル編集部専門委員。芸能取材歴約30年。現在は主にテレビやラジオを担当。

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