小堺一機、勝新太郎さん映画「影武者」降板の裏話披露「武田信玄に何を言う!」

[ 2020年5月24日 20:54 ]

小堺一機
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 タレント、小堺一機(64)が24日、TBSラジオ「爆笑問題の日曜サンデー」(日曜後1・00)にゲスト出演。豪快なエピソードの数々で知られる俳優・勝新太郎さん(1997年死去、享年65)が、映画「影武者」(80年公開)の主演を降板した際の裏話を語った。

 小堺は勝さんが主宰した「勝アカデミー」の第1期生だった。大学を卒業後に「勝さんが『影武者』をやるのにあたって、後進を育てたいと思っていると、学校を作ると。俳優座とか文学座は多分受からないから勝さん面白いし、受けてみようと思って受けたら受かっちゃった」と明かした。

 「影武者」の主演は当初、勝さんの予定だったが、巨匠・黒澤明監督と対立し降板。仲代達矢(87)が主人公・武田信玄とその影武者を1人2役で演じた。爆問・太田光(55)から「影武者騒動のとき間近にいたの?」と振られた小堺は、「いたの。どうして辞めたのか教えてくれた」と話した。

 小堺は当時を回顧。降板の件は新聞を見て知ったという。「勝さんが黒澤さんとぶつかっちゃって、辞めちゃった。えーって(勝アカデミーの)みんな言っていて」と振り返った。

 降板騒動の後、勝さんが「勝アカデミー」の生徒の前に姿を現した。最初は「芸談」をしていたが、「違う話聞きたいって顔してんな。なんで俺が影武者降りたか分かるか?」と、語りかけてきた。生徒は「芝居のポリシーが合わなかったんですか?」と質問、勝さんは「違うよ、そうじゃないんだ」と応えた。

 小堺は前置きとして、「黒澤さんってずっと(劇中の衣装に)させるんで、トレーニングウエアなんかとかで稽古をしないんで。それをしていて、その時にビデオテープを(勝さんが)撮っていて、(黒澤監督が)撮らないでっていうのが(衝突の)元なんだけど。ほかにもあるんでしょうけど」と説明。そのうえで、勝さんが自身ら生徒を前に語った言葉を、本人のモノマネを交えて披露した。

 「俺は武田信玄の扮装をずっとしていた。俺は私服だったら謝った。俺は信玄なんだ、武田信玄に黒澤明が何を言う!」

 貴重な裏話に太田は「すげー、カッコイイ!!」と大興奮。小堺は「みんな『はー!』って思ったけど、帰りの酒場で(勝さんのことを)ちょっとおかしくねぇか?って言っていた」とも話し、スタジオの笑いを誘った。

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2020年5月24日のニュース