フジ「テラハ」打ち切りも…「亡くなった方が出た以上、難しい」公式サイトで木村花さん追悼

[ 2020年5月24日 05:31 ]

2020年1月4日の新日本プロレス東京ドーム大会に参戦した木村花さん
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 米動画配信大手ネットフリックスや、フジテレビが放送する恋愛リアリティー番組「テラスハウス」に出演中だった女子プロレスラーの木村花(きむら・はな)さんが23日未明、亡くなったことが分かった。22歳。神奈川県出身。死因は不明で、自殺とみられる。木村さんは番組での行動を巡り、ネット上で激しい誹謗(ひぼう)中傷を受けていた。

 若者を中心に多くの支持を集めていた「テラスハウス」だが、テレビ局関係者には「放送中の番組で亡くなった方が出た以上、このまま制作を継続するのは難しい」と打ち切りが不可避との見方が広がっている。別の関係者も「外資のネットフリックスも配信停止の判断は早いだろう。フジテレビもこのまま放送していくのは難しい」と指摘する。

 同番組はフジテレビとイースト・エンタテインメント社が制作。同局の地上波や、ネットフリックスで配信されていた。現在は新型コロナウイルスの影響で収録を中止し、自宅などで待機していた。

 フジテレビはこの日、公式サイトなどで「木村花さんの突然の訃報に接し、言葉を失っております。ご親族の皆さまへ謹んでお悔やみ申し上げるとともに、ご冥福を心よりお祈り申し上げます」と追悼した。

 同局では、SNS上で木村さんに対して批判の書き込みがあったことは把握しており、木村さんの死去との因果関係については「ご遺族の気持ちもあるため当社としてコメントは差し控える」と説明した。スタッフと番組出演者が定期的に連絡を取り合い、情報共有もしていたが「(木村さんとの)会話についてはコメントを差し控える」とした。

 番組は、25日に同局で放送を予定していた第39話と、ネットフリックスで26日、6月2日に配信予定だった第43話、第44話の休止を発表している。

 《190カ国に配信 米でも人気》番組は190カ国以上に配信されており、米国でも人気。18年には米タイム誌が選ぶ番組ベスト10で6位にランクイン。米国のリアリティー番組は言いたいことをハッキリ言い、相手の足も引っ張るなどバラエティー性が強いが、テラスハウスの恋愛は日常を切り取った穏やかなスタイル。「告白」という儀式も米国人には珍しく、文化の違いが面白いと受け止められている。

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