笠井信輔アナ 退院で無菌状態からウイルスまん延する世界へ 自宅では「セルフロックダウン」敢行

[ 2020年4月25日 08:21 ]

笠井信輔アナウンサー
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 血液のがんと言われる「悪性リンパ腫」を公表して闘病中の元フジテレビでフリーの笠井信輔アナウンサー(57)が25日、自身のブログを更新。あらためて退院が決まったことを報告するとともに、新型コロナウイルスが感染拡大が続く世界での生活への不安を吐露した。

 「今月中に退院できることとなりました」とあらためて退院が決まったことを報告。「当初、主治医の先生からは『入院は早くて4カ月、場合によっては1年を覚悟しておいてください』と言われていたので、『長かった』と感じる一方で、『こんなに短い期間で退院できるなんて素晴らしい』と言うのが本音です」と率直な思いを明かした。

 そのうえで「ただ、両手放しに喜んでいるわけではありません」とも。「退院の後、本当にがんが消えてなくなったのか?最終的な体のチェックがあります。さらには、ここから、笠井信輔にとっての『コロナとの戦い』が初めて始まります。自分が長期にわたって病室から出られずにいることを足がかりに、『皆さんだって、外出せずに我慢できるはず』と #うちで過ごそう を発信させて頂きました」とこれまでを振り返り、「皆さんの苦労と不安は、寄せられたコメントを読んで理解しているつもりです。ようやく私の番が回ってきたのです」と気を引き締めた。

 23日には、新型コロナウイルス肺炎で急死した女優の岡江久美子さんの訃報は世間だけでなく、笠井アナにも衝撃を与えた。「退院が決まった途端に、岡江久美子さんが亡くなり、東京都の感染者数は1日161人を記録しました。岡江さんは感染後、自宅療養をしている中で急変をし、あっという間に亡くなってしまいました。コロナは、それだけ恐ろしい。私は、無菌状態だったこともあるこの部屋から、ウイルスの蔓延している世界に、初めて飛び出すのです」とつづった。

 退院にあたりLINEでの家族会議を行ったといい、「そこで家族と確認しあったのが『自宅内#セルフロックダウン』今、私が自宅で感染してしまったら、免疫力が低下しているので 大変危険です」「私は家族との接触を、極力避けるべきなのです」「退院したからといって、家族と食卓を囲んで賑やかにお祝いするなどと言う事は考えてはいけないと思いました」「私は自室にこもります。食事も1人。食事の上げ下げ時も家族に会わないようにします。皆さんが人との接触を8割減らす努力をしているように。私も人(家族)との接触をしなしよう努力します。それが、自分の命を守ることにつながると考えるからです」と記した。

 家族会議の後半は「賑やかな仮装大会」と化したといい、「笑いました。免疫力が上がりました」と前向きに。「深刻になりすぎて、自らを追い込みすぎるのも良くないなと、笑顔もまた自分の命を守る方法なんだなと妻や3人の息子たちに教わりました。家族には本当に感謝です」と家族への感謝をつづった。

 19年12月にがんを公表し、4カ月以上に及んだ入院生活。「病院の先生や看護師さん、コメントを寄せてくださった皆さん。励ましてくれた友人、知人のみなさん。ここまでありがとうございます。新しい生活が始まりますお互い頑張りましょうね」と呼びかけた。

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