美木良介“長息で長生き”提唱 著書「120歳まで生きるロングブレス」発売1カ月で28万部超

[ 2019年12月24日 05:30 ]

自身が考案したエクササイズについて語る美木良介(撮影・岸 良祐)
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 俳優の美木良介(62)が、自身が考案した呼吸法「ロングブレス」と簡単なトレーニングを組み合わせた著書「120歳まで生きるロングブレス」(幻冬舎)を出版した。DVD付属で誰でもすぐに始められるとあって、11月21日の発売からアマゾンの書籍部門総合ランキングで1位になるなど大ヒット。4度の増刷を重ね、発売1カ月で28万部を突破した。

 本書ではまず基本となる「ロングブレス」呼吸法を紹介。そのロングブレスを行いながら「120歳まで健康で歩く」ための各部位のトレーニング法が掲載されている。

 ロングブレスは美木が22年間、腰痛に悩んだ経験から生まれた。腰痛で体を動かすトレーニングができず、文献を読みあさった結果、呼吸で腰部の重要なインナーマッスルの一つ「腹横筋」が収縮すると知った。「インナーマッスルを、自分が巻いていたコルセットと同じくらいに鍛えればいいのではないか。呼吸だけでもいけるんじゃないかと考えました」と話す。

 呼吸で腰痛がうそのように解消したばかりか、40日間で13・5キロものダイエットに成功。効果的なダイエット法としてロングブレスのスタジオを開設したところ、深刻な病気を抱えていた生徒が健康を取り戻すケースが多いことに気づいた。

 「ロングブレスは健康にも役立つことを知りました。日本は長寿国ですが健康寿命は決して長くない。歩ける100歳をつくりたいと思いこの本を出しました」と美木。インナーマッスルは呼吸で鍛え、動くのに必要なアウターマッスルを必要最低限、無理なく、ケガなくつける方法が並ぶ。“長息”は長生きに通じる道のようだ。

 《脳梗塞でまひ→1年弱で歩けた石原慎太郎氏も心酔「命預けました」》本の帯には、作家の石原慎太郎氏(87)が手を大きく振って歩く姿。脳硬塞の後遺症で左半身にまひが残った石原氏が、知人の出版社社長の紹介で美木のもとを訪れトレーニングに取り組んだところ1年弱で普通に歩けるように。いまではスクワットまでこなしているという。石原氏は「美木さんに僕の命を預けました」とコメントしている。

 【エクササイズ2種特別公開】美木が本書にも収められている、自宅でもオフィスでも2~5分で簡単にできるエクササイズを2つ紹介してくれた。

 <1>基本の呼吸とグーパー運動
 歩けない人は手を振っていません。歩くのに必要な筋肉を鍛えるため、肩から手の運動で上半身の血管と筋肉を刺激します
 (1)腹部とお尻に力を入れて、手はグー。この姿勢で鼻から3秒間吸います
 (2)頬を膨らませ口から7秒間強く吐きながら、手を前に伸ばして、手を思い切りパーに開きます。これを10回行います

 <2>腸腰筋の運動
 脚を上げるための筋肉、腸腰筋が衰えるとすり足になって、つまずきの原因になります
 (1)椅子の両端をつかんで、脚をそろえて座ります。腰回りの筋肉を意識して鼻から3秒間吸います
 (2)口から7秒間で思い切り吐きながら、腿をなるべく高く上げます。左10回、右10回、左右交互に10回。合計30回やります

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