「新宿の母」占い師の栗原すみ子さん死去 89歳 誤嚥性肺炎のため

[ 2019年12月24日 14:35 ]

「新宿の母」占い師の栗原すみ子さん(公式サイトから)

 「新宿の母」と呼ばれた名物占い師の栗原すみ子さんが今月19日に誤嚥性肺炎のため東京都内の病院で死去したことが24日、分かった。89歳。栗原さんや息子の達也氏の公式サイトで発表された。葬儀・告別式は近親者のみで執り行う。

 「去る12月19日、有限会社新宿の母易学鑑定所代表の栗原すみ子(享年89歳)が永眠いたしました。生前のご厚誼に心より御礼申し上げます。栗原すみ子の意思を受け継ぎ、今後とも社員一同精進してまいります。有限会社新宿の母易学鑑定所」

 達也氏によると、今月10日に体調を崩し、救急車で搬送。その日は自宅に戻ったが、翌11日にタクシーで再び病院へ。そのまま入院した。

 すみ子さんは1958年(昭33)から55年以上にわたり、伊勢丹新宿本店横で“街頭鑑定”を続けてきた。現在は息子の2代目・栗原達也氏が引き継いでいる。

 すみ子さんは1930年(昭5)生まれ。5歳の時に父と死別、貧しさの中に育つ。結婚後も子供の死、離婚など人生の苦悩を経験したが、持ち前のバイタリティーで占いの世界へ。厳しい修行の後、新宿の街頭で占い師として独立。そのエネルギッシュで思いやりあふれるアドバイスで、いつしか「新宿の母」と呼ばれるようになった。訪れた相談者は延べ420万人以上に上る。

 2006年12月にはフジテレビ「新宿の母物語」でドラマ化もされた。

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