「いだてん」北島康介氏「気持ちいいじゃんね~」にネット反響!名言「チョー気持ちいい」彷彿、クロールも

[ 2019年10月27日 21:10 ]

大河ドラマ「いだてん~東京オリムピック噺(ばなし)~」第40話。「気持ちいいじゃんね~」とガッツポーズする古橋廣之進(北島康介氏、右)(C)NHK
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 2004年アテネ、08年北京五輪競泳男子の平泳ぎで2冠を達成した北島康介氏(37)が27日に放送されたNHK大河ドラマ「いだてん~東京オリムピック噺(ばなし)~」(日曜後8・00)の第40話に出演。戦後の水泳界で活躍し「フジヤマのトビウオ」と称された古橋廣之進さん役でドラマデビューした。アテネ五輪の時の名言「チョー気持ちいい」を彷彿させるセリフ「気持ちいいじゃんね~」にインターネット上は大反響。北島氏によると、演出の井上剛監督が“ムチャぶり”したという。

 古橋さんは1947年から49年にかけて自由形で世界新を連発。日本は国際水泳連盟から除名されていたために正式な記録としては認められなかったが、戦災で打ちひしがれた国民に勇気と感動を与えた。

 北島氏が00年のシドニー五輪で日本代表に初選出された時、アジア水泳連盟会長を務めていたのが古橋さんだった。2人の縁は深く、古橋さんが09年に亡くなってお別れの会が開かれた際には、北島氏が弔辞を述べた。

 「北島康介」がツイッターのトレンド入り。ネット上には「北島康介に自由形で泳がせ、あの決め台詞まで言わせたことが凄い」「北島康介さんのクロールと『気持ちいいじゃんね~』はキャスティング時点で大成功。名場面誕生」などの声が相次いだ。

 歌舞伎俳優の中村勘九郎(37)と俳優の阿部サダヲ(49)がダブル主演を務める大河ドラマ58作目。13年前期の連続テレビ小説「あまちゃん」で社会現象を巻き起こした脚本家の宮藤官九郎氏(49)が大河脚本に初挑戦し、オリジナル作品を手掛ける。20年の東京五輪を控え、テーマは「“東京”と“オリンピック”」。日本が五輪に初参加した1912年のストックホルム大会から64年の東京五輪まで、日本の激動の半世紀を描く。

 第40話は「バック・トゥ・ザ・フューチャー」。1959年(昭34)。東京オリンピックの招致活動が大詰めを迎えていた田畑(阿部)は東京都庁にNHK解説委員の平沢和重(星野源)を招き、来るIOC総会で行う最終スピーチを引き受けるよう頼み込む。断る平沢に対し、田畑はすべてを失った敗戦以来、悲願の招致のために全力を尽くしてきた自分の「オリンピック噺」を語って聞かせる。それは戦後の食糧不足の中、浜松で天才・古橋廣之進(北島氏)を見いだすところから始まる…という展開。

 1948年(昭23)、戦後初となる12年ぶりの五輪がロンドンで行われた。敗戦国の日本は占領下にあり、参加を認められず。田畑は“裏オリンピック”を開催。ロンドン五輪と同日、同時刻で日本選手権を行った。

 神宮プール、1500メートル自由形。ロンドンの五輪会場と電話回線をつなぎ、スタートも同じにした。古橋のタイムは18分37秒。ロンドン五輪金メダルのタイムは19分18秒5。古橋がロンドン五輪に出場していれば、金メダルだった。

 北島氏は華麗なクロールを披露。1位でゴールし、ロンドン五輪金メダルのタイムより速かったことを田畑に知らされると「気持ちいいじゃんね~」とガッツポーズし、喜び爆発の熱演。アテネ五輪で発した名言「チョー気持ちいい」が連想されるセリフにネット上も沸いた。

 北島氏は番組公式ツイッターを通じて「おそらく僕が古橋廣之進先生を直接知る最後の世代。厳しいお言葉だけでなく水泳への思いやここに至るまでの話を聞く機会が多くあったので、先生について少しでも伝えられたらと思います。ちなみに『気持ちいいじゃんね~』というセリフは井上監督のムチャぶりです(笑)」とコメントした。

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2019年10月27日のニュース