チュート徳井、修正申告は昨年末…発覚まで放置も問題

[ 2019年10月27日 09:30 ]

チュートリアル徳井 申告漏れ問題

新たな申告漏れ発覚し、無期限の活動自粛が決まったチュートリアルの徳井義実
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 【記者の目】問題が発覚してすぐに自らの希望で会見し、自分から活動自粛を申し出た徳井。結果的に十分な説明をしきれなかったことで、世間からの風当たりが想像以上に強まることになった。

 会見では「原因は自分のだらしなさ、ルーズさ」と繰り返した。ただ、約1億2000万円という額面は、一般的に見れば相当な額。納税は国民の義務であり「だらしなさ」のひと言で片付けられるものではない。会見後に新たな無申告などの情報が次々発覚したことも、世間に「悪気がない」とは捉えられなかった。

 そもそも、事態が発覚するまで放っておいたのも問題だ。東京国税局の税務調査を受け修正申告と納税を済ませたのは昨年末。個人会社のこととはいえ、この時点で少なくともマネジメント先の吉本興業には報告をしておくべきだった。結果的に10本以上のレギュラー番組は対応に追われることになった。プロなら悪影響を第一に考えるべきだったのではないか。

 SNSが広く普及して、世間の批判の声がテレビ局など制作サイドにも伝わるようになった。もちろんネットの声が世論の全てではないが、今では無視できないほどの影響力を持ち、制作サイドも敏感になっている。芸能界という小さな世界の、旧来のルールは通用しない時代。タレントもいっそう襟を正さなければいけない。(文化社会部・桑原 淳)

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2019年10月27日のニュース