ジャニーさんが目指した“世界基準”演出、タッキー社長が継承

[ 2019年7月12日 09:00 ]

ジャニー喜多川さん
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 【緊急連載 どうなるジャニーズ(3)】ジャニーさんは常に世界を意識して、グループや公演をプロデュース。「こちらから世界に乗り込むだけでなく、海外の人が日本に来て見たいと思えるものを作りたい」と話していた。ジャニーさんをよく知る舞台関係者は「昔から目指していたのは“世界基準”。他の人とは物差しが違った」と語る。

 米ブロードウェーやラスベガスに何度も足を運び、最新のショーを見て気に入った演出はすぐに取り入れた。大型LEDビジョンや、落下する水で文字を書く「ウオーターサイン」などはジャニーさんが日本に取り入れたもの。マイケル・ジャクソン氏のショーに感動すると、すぐにその振付師を日本に呼んだ。同関係者は「契約金は巨額だったが、採算は度外視していた」と振り返る。

 グループをプロデュースする時も同様。タレントの顔立ちや髪形などのルックスは、映画「小さな恋のメロディ」で人気を博した英俳優マーク・レスターや、英アイドルグループ「ベイ・シティ・ローラーズ」など、世界でその時々に受けていたものを意識していた。

 後継者の滝沢秀明氏(37)はその思いも引き継いでいる。タレント時代から頻繁に海外のショーを見て、イリュージョンなどを自身の主演舞台に取り入れた。2015年には主演舞台「滝沢歌舞伎」の海外公演を実現させるなど、ジャニーさん作品の海外発信にも積極的だった。裏方に回った後も、ジャニーズJr.のグループ「Snow Man」にベネズエラ人と日本人のハーフのラウール(16)を新メンバーとして加入させた。世界を見据えたグループづくりと公演作りはこれからも続いていく。(特別取材班)

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2019年7月12日のニュース