「噺家は誰もやってません」上方落語協会・仁智会長、闇営業問題に言及

[ 2019年7月1日 15:39 ]

天満天神繁昌亭リニューアルセレモニーで鏡開きする桂文枝(右から2人目)、笑福亭仁智(同4人目)、桂米団治(同5人目)
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 天満天神繁昌亭(大阪市北区)のリニューアルオープンセレモニーに出席した上方落語協会会長の笑福亭仁智(66)、同副会長の桂米団治(60)が1日、お笑い芸人による“闇営業”問題について話した。

 吉本興業所属の仁智は「その話(闇営業)は禁句です。噺家は誰もやってませんよ」と苦笑い。その後、囲み会見で「昨年、(会長に)就任した時にコンプライアンス委員会を立ち上げました。(上方落語)協会には道を外れた人は幸いにいてません。失敗があれば対応できるようにしてあります」と話し、協会の現状を報告する“協会便り”の7月号で再度、注意を喚起する予定だ。

 また、米朝事務所社長の米団治は「8月に米朝一門会があります。その時、皆に訓示的なあいさつをしようと思っています」と語った。“闇営業”の持論として「芸人は事務所を通して以外の仕事もあるのは仕方のないこと。地域や、個人の会にもどんどん行ったらいい」と理解を示し、「ただ、スケジュール帳には明記しようと。裏の仕事です、って言ってもいいけど、裏は裏でエエから、どこへ行く、何の仕事やと明記するようにしなさい、と徹底してます」と直営業も“闇”でなくオープンにするよう教育。「もし(現場で)反社会的な勢力、闇の組織での仕事と分かったら、お金を取らずにすぐ帰ってきなさい」と対処方法も指導しているようだ。

 また、松竹芸能所属の笑福亭松喬(58)は「ウチ(松竹)は全くないから全く心配ない。吉本さんは大変ですね」と語った。

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2019年7月1日のニュース