里見香奈女流5冠、男性棋士相手に史上初4連勝「注目して貰えるのは嬉しい」

[ 2019年6月28日 17:34 ]

大阪市の関西将棋会館で行われた大橋貴洸四段との棋聖戦1次予選決勝を戦い終えた後、感想戦を行う里見香奈女流5冠
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 将棋の里見香奈女流5冠(27)が28日、大阪市の関西将棋会館で指された棋聖戦1次予選の準決勝で都成竜馬五段(29)に勝利。公式戦で男性の棋士を相手に史上初めて4連勝を記録した。

 その後に行われた決勝では大橋貴洸四段(26)に敗れて2次予選進出は逃したものの「そういう風に注目して貰えるのは嬉しい」と笑顔。女流のタイトル保持者という立場もあって公式戦参加資格を得る機会が多いことにも触れ、「純粋に楽しいと思っています」と笑顔を浮かべた。

 3連勝は昨年に自身も達成するなど過去に3人が記録している。

 里見は女流棋士として活躍していた2011年に編入試験を受けてプロ棋士養成機関・奨励会入り。その後、三段まで昇段したが、年齢制限などの規約内にプロ棋士となる四段昇段を果たせず18年3月で退会。以降は女流棋士の第一人者として活躍している。

 鋭い攻めの棋風と島根県出雲市出身であることから「出雲のイナズマ」の異名を持つ。現在の保持するタイトルは女流名人、女流王座、女流王位、女流王将、倉敷藤花。

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